2018年6月のサロマ湖100kmウルトラマラソンで、念願のサブ10を達成しました。
サロマを目指す方の参考に少しでもなれば幸いかと思い、掲載させて頂きます。
目次
サロマに向けての練習内容
私はどちらかといえば短い距離が得意なスピードタイプ。
なので、サロマ前に長い距離を踏む練習は毎年必須。
とはいえ、5月に洞爺湖マラソンがある為、基本的には洞爺湖マラソンに照準を合わせた練習を実施している。
サロマ向けの練習は洞爺湖向けの練習の合間に、月1回ほどロング走を入れる程度。
今回は
3月18日 51.5km走 4時間42分13秒(5’29/km)
4月1日 70km走 6時間18分21秒(5’24/km)
5月27日 50km走 4時間19分46秒(5’11/km)
6月3日 千歳JAL フル 3時間55分44秒(5’35/km)
といった感じの練習で本番。
レース2日前から。ウェア・持ち物・作戦も合わせて
いよいよレース2日前。4回目のサロマへ。
過去3年間、全てガッツリやられて酷い目にあってきたサロマ湖100kmウルトラマラソン。
3回走ってようやく気付いた事が1つある。
フルマラソンもそうだけど、ウルトラマラソンも課題は人それぞれ。長所を伸ばすより短所を解決した方がタイムは伸びやすい。
自分は50km過ぎるともうダメになる。毎年左膝が強烈に痛むのが大きいけど、疲労感も濃くなる。
フルとウルトラで走り方・フォームは変わらない、変える必要は無いという人がいる。
そもそもフルよりペースを落として走るんだから、脚への着地衝撃は少ないでしょ?という事。「完全攻略ウルトラマラソン練習帳」の著者・岩本氏がそういう主張だ。
そういう主張のランナーは”ウルトラ強者”、ウルトラマラソンに適正がある人に比較的多いと感じる。
でもそれは”それ”でいける人だけなんだってようやく気付いた。
自分は完全なる”ウルトラ弱者”であり、それじゃあダメだ。その感覚は”いける人”には絶対分からない。
フルと同じフォームで何回ウルトラに挑戦すると、どうしても途中からダメージの蓄積が大きくなり過ぎてしまって、60km~70km位で撃沈してしまう。早いとフルを超える辺りからもうダメになる。
それではサブ10など遥かに届かない夢物語。サロマを3回走って撃沈してきて、心底感じた。
今年になってお使いランでリュックを背負って荷物を入れて走っている時、走り方で気付いた瞬間があった。フルとは全く異なる走り方。
スピードは出そうにも出せないけど…これか?全然身体に衝撃を受けないこの感じ…もしかしてウルトラ弱者にとっての最善の走り方はこの感覚なのか?でも万が一このフォームが固まったら…サブ3ランナーには戻れない危険な香り(笑)
ネット色々調べていくと…自分が感じた感覚で走っている人がいた。youtubeでウルトラの動画を見ると、自分と同じ感覚を持ってる思われるフォームで走っている人もいる。あー、やっぱそうなんだー。いるんだー。
フルマラソンでPBを目指すのも色々な試行錯誤だけど、ウルトラも自分に必要なものを取り入れながらお試しの連続ですね。
さて、今年のドラマはどうなるか。
さっき寝る前、娘から
「今年こそ”サボテン”頑張ってね!”」って言われた。
うーむ、ちょっと違うけど…まいっか!(笑)
タイムの目標も当然目指すけど、大前提は絶対諦めないでゴールまで辿り着く事!
関門時間切れ閉鎖で強制終了以外、自主的にリタイアをしない決意を持って臨まないと、また去年みたいに60km地点で泣いて息子に電話するハメになるぞww
その去年のレースレポはまた今度(笑)
ウェア
1.デサントの黒いラン用袖有りTシャツ
サロマに挑戦する為に必要な装備については以下の記事に詳しく記載しています。
持ち物
2.オニギリ2個(鮭・昆布)
3.黒糖くるみ(カルディで売ってるやつ)
4.しお餅(カルディで売ってるやつ)
5.痛み止め(ただ基本的にはノードラッグがモットーなので使わない。緊急事態が発生した時の為のお守り)
サロマに挑戦する為に必要な補給・エイドについての記事は以下に詳しいです。
作戦
去年は54.5kmにある、スタート地点から必要な荷物などを送っておく事が出来る大エイドまでキロ5そこそこで走って撃沈してしまったので、今年は新しい走法でゆっくりと落ち着いて、まずは余裕度高く54.5kmの大エイドまで辿り着く事が第一。
そして、脚が固まってしまうので、大エイドであまり休まない事。
レース当日の天気予報。
朝は快晴で気温も丁度良いけど、午後、つまり80km地点以降のワッカ原生花園辺りでは雨で気温が一気に低下する可能性があるようだ。
極寒のワッカで装備不十分=即リタイアにつながる。
大エイドにゴアテックスのジャケットを送り、そこでゴアのジャケットを腰に巻いてワッカに備えた方が良いと先輩ランナーからアドバイスを受け、そうする事に。
サロマ湖100kmウルトラマラソン 完走記
その日、湧別町の早朝は小春日和の心地よい空気。
4時に会場到着。仲間と準備、談笑してスタート時間まで過ごす。
そして5時にスタート。
スタート~10km 1時間1分8秒(6’07/km)
スタートしてしばらくは混雑。これはしょうがない。キロ6分をオーバーするような集団の流れだったけど、先は長いので焦らず。スタートして5km程でトイレの設置台数が多いスタート地点に一度戻ってくるようなコースなので、ここで待ち時間ほぼ無くトイレへ入れた。
10km~20km 56分51秒(5’41/km)
徐々に人がバラけてきて、予定通りのペースに落ち着けました。
20km手前はスライド区間。多くの仲間とハイタッチやエールを交わせて楽しい気分になりました。
20km~30km 56分17秒(5’38/km)
淡々と進む。しかし暑い。日差しが強い。かぶり水をかぶっているランナーが多い。氷をガリガリ食べているランナーも結構いる。夏のような暑さになってきた。
30km地点辺りでオニギリを1個摂取。脱水にならないように、各エイドではスポーツドリンクを少しずつ飲んでいく。
30km~40km 55分17秒(5’32/km)
暑くなってきた事もあり、後半になると補給食が食べれなくなる可能性があると考え、この区間で積極的にエイドのバナナや持っている黒糖くるみ、ジェルなどを摂取。水分も補給。
ただ身体は余裕度が高く、呼吸は歩いている時のように静か。ダメージはほとんど感じない。
40km~50km 58分48秒(5’53/km)
42.195km地点の通過は4時間1分36秒(5’44/km平均)。
いつもフルを通過すると疲労が少し出てきますが、今日はまだ大丈夫だ。
この辺から徐々に歩く人や止まる人もちらほら。
47km地点位で2度目のトイレ。今回のトイレタイムは2回だけでした。
トイレに入ったので、この区間の平均ペースは少し遅めに。
50km~60km 1時間1分40秒(6’10/km)
大エイドに到着、スタート地点で送った自分の荷物を受け取り、補給コーナーでオニギリやスポーツドリンクを摂取。荷物を開けて、後半の補給物をポッケに詰め込む。
「あ、ゴアテックスのジャケットが入ってる…」
(こんなに夏みたいに暑いんだから、これから急に寒くなるとかは無いかも…)
魔が差しかけた。
でも自分の少ないサロマの経験からもワッカが”ヤバい場所”だというのは身に沁みている。
やはり念の為…と思って、メチャ暑いのにジャケットを腰に巻いてリスタート。
後半につづく…
レースレポ後半はこちら