目次
ウルトラマラソンとは42.195kmを超えるレース
何度かフルマラソンを完走して慣れてくると
「そろそろウルトラマラソン、100kmに挑戦してみるか」
と思う人は多い…
ことは無いか(笑)
「フルの距離で充分…というか、それ以上は無理ゲー」
「50kmまでなら何とか完走した事はあるけど、50kmがハーフ地点、さらに倍の距離走るとかありえない」
と感じている方もいるでしょう。
42.195kmを少しで超えれば、それはウルトラマラソン。
とはいえ、42.196kmで
「オレってウルトラランナーだぜぇ~~」
などと言っていると、部活動の先輩的な流れをくむ、一部ラン友のパイセン達に気合いを入れられてしまいます。
「バカ野郎。100km走ってからモノ言えや」
って^^;
ウルトラマラソンといえば、入門編で50km、王道は100kmというところでしょう。
サロマでも50kmの部と100kmの部があります。
近年ウルトラマラソンに挑戦するランナーは増えてきていると言います。
サロマ湖100kmウルトラマラソンは、エントリー開始から30分ほどで締め切りになる人気ぶり。
パソコンの操作に不慣れな、大先輩のランナー達が「エントリー合戦」に負けて
「今年はサロマを走れない!(TдT)」
なんてことも、よく聞くようになりました。
さて、そんなウルトラマラソン(100km)。
フルマラソンに慣れたランナーだと
「レースは完走して当たり前、どれだけタイムを伸ばせるか」
という意識になります。
そこには、初フルで味わったような「完走の喜び」は、もうありません。
「もう一度思い出せや!」
と言われても出来ません。だってフルマラソンを普通に走りきっても感動しないんだから(笑)
ウルトラマラソンとは
「完走の喜び」を忘れてしまったランナーへ
「完走するって素晴らしい!」
という事を再び思い出せてくれる、そんなレースです。
ウルトラマラソンって、どんなだ?
あなたがフルマラソンを何度か完走しており、周りにウルトラマラソンを走った経験のあるランナーがいれば、少なからずオススメされた事があるかもしれません。
「ウルトラ良いよ!」
「感動するよ!」
「~さんなら完走できるよ!」
「完走したら”ウルトラランナー”になれるんだよ!」
“ウルトラランナー”とは、何と素敵な響きでしょう(笑)
その言葉を信じて100kmを完走した私は、誰も「よっ!ウルトラランナー」などと言ってくれない事に失望と怒りを覚えました(笑)
ウルトラマラソンに挑戦しようと思うキッカケは人それぞれ。
特に誰かにオススメされなくても
「フルでは感動しなくなった」
「サロマや四万十川などの100kmビッグレースにチャレンジしたかった」
「大きな達成感を味わってみたかった」
「フルのタイムが伸びなくなったから」
「フルとかは面白くなさそうだから、いきなり100km」
それはそれは千差万別。
動機は様々でも、スタートラインに立てば「100km」という、とてつもない距離に挑戦する仲間であり、同志。
フルマラソンって、知らない人同士が「仲間」って感じること、さほど多くないと思います。
ウルトラマラソンは「競争」ではなく「共走」という考え方があるのが特徴かもしれません。
レース中に喋れるスピードなので、道中お話している人も結構います。
実際私もサロマ湖100kmウルトラマラソンで、全国からいらっしゃる多くのランナーの方と、お話した経験があります。
そういう、若干ユルい雰囲気が好きという方も多いと思います。
しかし、ユルくてお話しやすい雰囲気があるからこそ、レース終盤になるほど
「キツいですね…リタイアしたくなりますね」
「お互い次の関門に間に合いそうもないですね…」
「私はもうここでやめます」
など、こちらも心を折られそうになるお話もされやすいので、要注意なのです。
ウルトラマラソンのレース前
まずはウルトラマラソンへのエントリーに大きな壁があります。
もちろんエントリー合戦も毎年大変なのですが、いざエントリー画面になった時に
「本番までに練習をしっかりやっていけるのか」
「本当に100kmなんて完走出来るのだろうか」
「エ、エントリー代が高けぇ…」
など、メンタルが試されます(笑)
ちなみにエントリー代金は、サロマが17,000円・四万十川が18,000円^^;
でも近年フルマラソンもエントリー代金が高くなってきてる(横浜マラソンなんて15,000円!)だから、違和感ないか!(んなわけw)
それでも勇気を出して100kmウルトラマラソンにエントリーをした後、一度は後悔します。
「やっぱ、やめときゃ良かったorz」
って(笑)
後悔を乗り越えたあと、やむを得ず練習開始w
ここからはランナーの性格にもよりますが、フルより長い距離を走る「走り込み」をコツコツと積み上げていったり、フルマラソンとは比較にならない補給食、全天候・気温に適した装備、ウルトラを走るのにふさわしいシューズの選択、コースの確認やペースの設定、ウルトラに向けての「練習」となるフルマラソンのエントリーなど、様々な準備をしていきます。
たくさん距離を踏み練習を重ね、様々な準備を整え、万全の状態で数日にレースを迎えた時、このブログを見て勇気をもらい、出発します。
勇気を出してエントリーして、恐怖に打ち勝ってスタートラインに立ったアナタ、ウルトラに敗者なし。すでに勝者です。おめでとう&頑張って。
ウルトラマラソンのレース中
国内の100kmレースでは、サロマと野辺山が朝5時スタート。四万十川が5時半、富士五湖は4時半など、いずれも早朝スタートで夕方まで13時間~14時間の制限時間は、まさに「旅」。
前泊でも自宅から会場に向かうにしても、早朝…いや、深夜(笑)に起床して動きださなくてはいけないところから、ウルトラは始まってると言っても過言ではありません^^;
早朝に「ゆる~い雰囲気」&「旅気分」でスタート。
トコトコと楽しみながら進んでいくものの、50km~60kmも走れば結構お腹いっぱいw
70km~80km走れば、多くのランナーが潰れていきます。
でもみんな潰れるし、そこからがウルトラのスタート。
80km以降は粘って粘って、歩いて止まって少し走ってまた止まって…心が折れてリタイアするランナーも多いですが、根性出してゴールへ向かっていくランナーもたくさんいます!
そしてゴールまであと1km。
潰れてから何時間も粘り、身体も心もボロボロになりながら、ようやくたどり着いた場所。
制限時間ギリギリになればなるほど、感動の大きいランナー、泣きながら走ってくるランナーが増えてきます。
ゴールまであと数百メートル。
拍手と「完走おめでとう!」という祝福の声が数多くかけられる、ビクトリーロード。
100kmを走破した歓喜の雄叫び、夫婦で手をつないで笑顔のゴール、子どもと一緒に幸せそうな顔でゴール、各ランナーが思い思いのゴールを迎える姿は、フルマラソンのゴール地点ではあまり見られない光景、本当に感動します。
そしてあなたも歓喜のゴールを迎えます!
ウルトラマラソンのレース後
初めて100kmを走ったレース後は、身体がボロボロになっているランナーも多いでしょう。
前日深夜に起床して、朝5時から10数時間戦ったのです。
胃腸がやられて祝杯を上げるのが難しい方もいらっしゃるでしょう。
ゆっくりと休んでください。
ウルトラを走っても「さすが!ウルトラランナー!」などと言われる事は無いというのは、前述した通りです(笑)
でも、そんな事はもうどうでも良く
「とうとう私も100km走りきれた!」
という感動と実感がジワジワと感じられ、フルマラソンでは味わえない
「完走の喜び」
を味わえる事と思います。
ウルトラマラソン難易度ランク
さて、ウルトラ初心者に手頃なウルトラマラソンはどのレースか。気になりますよね。
…なりませんか!(笑)
あと、ウルトラ上級者がチャレンジするのにふさわしいレースはどこなのか。
「ウルトラマラソンのすすめ(坂本雄次著)」では、全国12の100kmレース難易度(10段階)が記載されています。
ここで全てを紹介するのは、著作権的にアレだと思いますので簡単に3レースだけご紹介だけ。他のレースの難易度や詳細を知りたい方は、書籍でご覧ください。
記述があるのは、10段階でレベル5~レベル9まででした。
最難関 レベル9 野辺山100kmウルトラマラソン
中級者向け レベル6 四万十川ウルトラマラソン(陸連公認)
初心者向け レベル5 サロマ湖100kmウルトラマラソン(陸連公認)
(国内の100kmウルトラマラソンで公認レースとなっているのは、サロマと四万十川だけです)
初ウルトラで、国内1,2を争う100kmレース野辺山に挑戦しようとしているアナタ!恐れ入りましたm(_ _)m
四万十川ウルトラマラソンは、先日「ランスマ」でも紹介されていましたね。風景が本当に綺麗ですし、私も一度は挑戦してみたいレース!
そして、最も初心者に優しく、ウルトラマラソンの発祥とも言われるサロマ湖に挑戦しよかな~と思ったアナタ!是非北海道へいらっしゃってください♪
来年、2019年サロマ湖100kmウルトラマラソンの日程はすでに決定しています。
大会開催日は2019年6月30日、
エントリーは1月下旬を予定しています。
第34回サロマ湖100kmウルトラマラソン 大会開催日について
フルマラソンを完走しても
「感動しなくなった」
というアナタ!
日常にワクワクが欲しいアナタ!
ウルトラマラソンにエントリーすると、また日々「ワクワク、ドキドキ」しますよ。
…不安感の「ドキドキ」が圧倒的に大きい人もいるかもしれませんが(笑)
タイムを目指して頑張るのも楽しくてやりがいがありますが、年に1回くらい、完走出来るかどうかすら分からないレースに自分の身を投じるのも、また面白いです!
アフターの盛り上がりと、レースをネタにして飲める期間も、距離と同様フルの2.3倍!かも(笑)