マラソンをガチでやってれば、普通に生活してたら味わえない、キツい場面っていくらでも経験するじゃないですか。
「キツい場面」っていっても、ジョグしてて「ピリッ」とくる腹痛で大ピンチ、近くに公園やコンビニも無く、3km戻って家まで帰宅するか2km進んだ場所にあるコンビニに入る選択肢しかない、みたいな時。進むにしろ戻るにしろヤバい。遠い。
いよいよ秒単位の、一刻を争う状態になってしまった場合は、いっそのこと草むらで…と最悪を覚悟するような時も超絶キツいんだけど、そして実際草むらでしたワケなんだけどw今日はそういうネタではなく。
あ、そういうのが良かったですかw
日々の練習からして、インターバル走や閾値走、ロング走、ポイント練習はハード。
レースだって、頑張ったらどんな距離だって辛い。
5kmは5kmなりの、フルやウルトラ・トレイルでも、それぞれの大変さがありますよね。それだけに達成感は素晴らしいものがあるのですが。
あなたが
「これはホント最低だった。もう絶対やりたくねぇ!」
っていう経験はどんな時でした?
是非とも飲みながら、色々なランナーの皆さまの経験を楽しく聞きたいところですが、ブログなのである意味一方通行w
自分の話だけします^^;
自分が一番キツかった時、それは初フル。
もう初フルから5年以上、30レース近くフルの経験があるのに。
一番キツかったのが、初めてサブ3.5した時でもサブ3した時でもなく、初フルというw
あれほど恐ろしく辛いレースは無かったと思えます。
同じく「一番キツかったのは初フル」と答える方もいらっしゃるでしょうか。
自分は初フルを迎えるにあたって「マラソン」というものを知らなすぎでした。
それがこのブログを作ろうと思ったキッカケでもあるのですが…
練習不足と無知は怖いです^^;
初フルを走るまで
プロフィールでも記載してありますが、自分がフルマラソンのレースに出ようと思ったのは、ラン友にランニングの事を色々教えてもらって、5km・10km・ハーフ・フルと段階を追ってアドバイスを受けながら成長していったワケではないんです。
「走ってるならまずはハーフに出て、その後はフルマラソン走らなきゃダメだよ」
って、自分が公園でジョギングしていたら突然おじいちゃんに話しかけられ、何も分からないまま急にハーフとフルにエントリーしました。
どんな格好で走ったら良いのか、何を持っていったら良いのか、シューズはどうしたら良いのか、不安で不安で夜も眠れないという(笑)
大体速く走った事も、ペース走をした事も、ロング走をした事もなかったですので、どれ位の速さで走ったら良いか分かりませんでした。その頃はガーミンも持ってなかったですしね。
色々ググって、服装は意外と何でも大丈夫っぽい、サブ4するのが中々の勲章らしい、初フルの前に30km走ると安心らしい、など断片的にマラソンの情報を自分の中に入れていったわけです。
その頃に「ハシルコト」っていうサイトがあれば良かったのになぁ(自画自賛はいけません!w)
そしてレース1ヶ月前のある早朝、30km走った。5’30/kmで。
フラフラのグデグデになったw
「やべぇ、何だこれ」
その日は一日中、使い物にならずに寝たきりw
股も乳首もスレてお見せできる状態じゃありません(見せるな)
一気に恐怖感がわいてきたんです。
「42kmも走ったら死んじゃうかも」
そんな風に本気で思いました。
それから2週間後。まずはハーフマラソンを走る日がやってきました。
ハーフは何となく走ったら走れました。1時間46分でした。
「これは、まぁまぁ良いタイムなのかな?フルマラソンだって大丈夫かも?」
2週間前にヘロヘロになった事など半分忘れていました。記憶が美化されるのは早い(笑)
初フル当日
勘違い野郎のまま、初フル。場所は北海道・洞爺湖。
アップダウンが多いタフなコースなんて事は知りません。
知り合い、仲間、1人もいません。事前情報ほぼ皆無。
ググって、股問題と乳首問題は対策をしました。
何も知らないまま、スタート。
携帯のアプリで大体のペースを把握しながら進む。だいたい5’30/kmペース。
アップダウンが多くてビックリ。20kmでもうゼィハァなってるし(笑)
徐々にペースダウンするものの、それでも何とか35kmくらいまでは大きくペースダウンせずにいけました。
でも、そこからが地獄。
「ペースを落としちゃいけない」
「歩いちゃいけない」
「決めた目標は意地でも達成しないといけない」
こんな事を思いながら走っていたと、今でも覚えています。
タイムマシンがあったら、昔のオレに優しく声をかけてあげたい。
「キツかったらペースを落として良いんだよ」
「ヤバかったら少し歩いて息を整え、リセットしよう」
「目標は大事だけど、無茶したらいけない」
下手に「マジメ」だから、歩くのが「いけない事!」って思ってたんですね。
これが地獄に拍車をかけました。
ロング走も1回しかやっていない「練習不足」の状態だったし、今まで経験した事のない、初体験の距離に入ってきてる。
35kmを過ぎて、もうとっくに限界を超えていても絶対歩かないと決めて進み続ける。
ペースを可能な限り落とさない。歯を食いしばって、とにかく前に進む。
初心者にとって、そりゃ地獄だ(笑)
結局とんでもない辛さを味わいながらも、4時間3分43秒でサブ4ならず。
「もう絶対マラソンは走らない!絶対、絶対だ。」
と、固く固く誓った日になりました。
そこはほら。ランナーのルーティーンとして、喉元過ぎればで(笑) また3ヶ月後にフルに挑戦する事になりますし、今では30回近くフル走っちゃってますが^^;
でもですね、この時はフル再挑戦の決意をするまで1ヶ月くらいかかったと思います。
心も身体もボロボロになって、回復に時間がかかったんですね。
今では100km走ったって、初フルほどの心身のダメージは受けないんだから、随分手抜きを覚えたのかもw
また初フルのような根性と決意でフルマラソンに臨んだら、PB一気に更新するのかしら^^;
その時に学んだ事。
「もう本番であんな地獄を味わいたくない。日々の練習でキツいことをして、本番は辛すぎる状態にならないようにしよう」
って思いました。
だからそれ以降、初フル程のキツい思いをしなくなってるのかもしれません。