【実録】2時間50分切り(サブエガ・サブ50)達成までの練習内容と本番当日

2020年3月にコロナの影響で静岡マラソンが中止となり、その後の徳島マラソンも中止が濃厚に。

もう目の前が真っ暗( ;∀;)

でもせっかく練習を積んで身体は仕上がっていてもったいなかったので、非公認極まりないですが(笑)自分でガーミンを頼りに42.2kmを走って2時間50分切りを目指す事にしました。

今回は2019年12月~2020年3月までに実施した、サブ50達成のためのトレーニング内容と、その時に考えていたこと、そして本番当日の事を書いていきます。

初サブエガ達成前、約4ヶ月間の練習内容

2019年11月末に開催された”つくばマラソン”で撃沈。

つくばマラソンから一晩が経ちました。 悔しさがどんどん湧いてきて、大変なことになっております(笑) コメントやメ...

「サブエガいける!」

という自信が多少なりともあっただけに、少し落ち込みました。

でも全く諦める気持ちはなく、翌年2020年3月に開催される予定だった静岡マラソンに向けて、徐々に再始動していきました。

2019年12月の練習内容

日付練習内容距離タイム備考
12月1日(日)ジョグ10km51分42秒(5'10/km)
12月2日(月)エアロバイク41km1時間
12月3日(火)
Eペース走10km45分53秒(4'34/km)アップ&ダウン2km
12月4日(水)ジョグ10km53分27秒(5'20/km)
12月5日(木)
ガチゆる走(※1)1km+10kmBu3分22秒+43分21秒アップ&ダウン4km、Bu後にRペース400m
12月6日(金)
ランオフ
12月7日(土)ランオフ
12月8日(日)
伊豆トレイル68km9時間24分06秒
12月9日(月)ランオフ
12月10日(火)
ランオフ
12月11日(水)ランオフ
12月12日(木)
ジョグ10km56分56秒(5'41/km)
12月13日(金)ジョグ10km51分44秒(5'10/km)
12月14日(土)
ランオフ
12月15日(日)
ジョグ10km54分10秒(5'25/km)
12月16日(月)ランオフ
12月17日(火)ジョグ10km50分12秒(5'01/km)
12月18日(水)閾値走(3kmでDNF)3km11分29秒(3'50/km)E3km(4'36/km)+ジョグ6km
12月19日(木)ガチゆる走1km+7kmBu3分22秒+27分46秒
12月20日(金)
ジョグ10km55分06秒(5'30/km)
12月21日(土)ロング走24km1時間43分58秒(4'20/km)静岡に向けて本格始動
12月22日(日)
ジョグ15km1時間21分48秒(5'27/km)
12月23日(月)ランオフ
12月24日(火)
ジョグ10km51分15秒(5'07/km)
12月25日(水)ジョグ10km52分38秒(5'15/km)
12月26日(木)ランオフ
12月27日(金)
閾値走5.4km20分04秒(3'43/km)アップ&ダウン4.6km
12月28日(土)ジョグ5.6km31分05秒(5'32/km)
12月29日(日)
ランオフ
12月30日(月)
ランオフ
12月31日(火)ジョグ10km49分05秒(4'55/km)
総計281km

つくばマラソンの撃沈から2週間後には、IZU TRAIL JOURNEY68kmを走りました。

レース後、とある理由から2日ほど非常に体調が悪くなり、レポが書けないでいました。 ある理由については、レースレポ【下】で大公開...

伊豆トレイルが終わって少しお休みを入れてから、徐々にリスタート。

12月21日のロング走(24km)から本格的に3月の静岡マラソンに向けてスタートしました。

つくばマラソンでは、スタートからキロ4のペースに乗せられませんでした。

それはそうと、走り始めてマラソンペースの感覚で巡航しましたが、どうにも4分/kmを切りづらい。

3km目なんて4’07/kmが出た。サブ3が目標みたいなペースだよ。

つくばマラソン2019 レースレポ上【何のためにつくばに来たんだよ】

それまではマラソンペースの感覚で走り始めると、比較的順調に目標ペースに乗せられていたのですが、この時は全く目標ペースに乗せられる雰囲気がありませんでした。

その原因として

1.つくば当日の調子が良くなかった

2.深い水たまりなどが多く路面状況が非常に悪くて、ペースが上がらなかった

3.調整に失敗した

4.そもそもフルマラソンを走るのに、キロ4前後の巡航は実力不足だった

などが考えられましたが、ここでは

4.そもそもフルマラソンを走るのに、キロ4前後の巡航は実力不足だった

と結論付けました。

そのことを踏まえて、年明け1月以降の練習に入っていきます。

2019年12月 月間走行距離:281km

2020年1月の練習内容

日付練習内容距離タイム備考
1月1日(水)
ジョグ10km53分53秒(5'23/km)
1月2日(木)
(月)
ランオフ
1月3日(金)
ランオフ
1月4日(土)ジョグ15km1時間17分53秒(5'11/km)
1月5日(日)

閾値走&ペース走5.33km+20.3km19分45秒、1時間27分48秒(4'20/km)アップ&ダウン4km
1月6日(月)
ランオフ
1月7日(火)
ジョグ10km55分03秒(5'30/km)
1月8日(水)
閾値走5.3km20分11秒(3'48/km)
1月9日(木)
ランオフ
1月10日(金)ジョグ19km1時間47分03秒(5'38/km)大阪での旅ラン
1月11日(土)
ランオフ
1月12日(日)
ロング走30km2時間23分10秒(4'46/km)横浜での旅ラン
1月13日(月)ランオフ)
1月14日(火)ジョグ10km50分57秒(5'05/km
1月15日(水)ジョグ10kmタイム残し忘れ
1月16日(木)インターバル2km×3本+600mレペ3本3本とも7分~7分10秒アップ&ダウン8km
1月17日(金)ランオフ
1月18日(土)ロング走30km2時間7分48秒(4'16/km)
1月19日(日)ジョグ10km52分05秒(5'12/km)
1月20日(月)
ジョグ6km33分57秒(5'39/km)
1月21日(火)変化走※17.6km28分56秒(3'48/km)アップ&ダウン6km
1月22日(水)
ジョグ10km53分23秒(5'20/km)
1月23日(木)ジョグ6km33分57秒(5'40/km)
1月24日(金)ジョグ12.5km1時間02分10秒(4'58/km)
1月25日(土)ロング走25km1時間43分48秒(4'09/km)
1月26日(日)ロング走(2時間走)20.6km2時間00分04秒(5'49/km)
1月27日(月)
ジョグ12km1時間02分32秒(5'12/km)
1月28日(火)ビルドアップ走12.9km52分45秒(4'05/km)アップ&ダウン8km
1月29日(水)ジョグ10km54分31秒(5'27/km)
1月30日(木)ジョグ10.5km55分25秒(5'16/km)
1月31日(金)ジョグ12.5km1時間08分01秒(5'26/km)
総計361km

※1 変化走は3000m+2000m+1000m+400mそれぞれレストを600mジョグでつなぎました。3000m=11’15(3’45/km),2000m=7’14(3’37/km),1000m=3’20/km,400m=1’09(2’52/km)

キロ4を楽に走るには、どうしたら良いか。

キロ4を無理のないマラソンペースにするには、何をしたら良いのか。

そんなことは撃沈したつくばマラソンの前から、ずっと考えていました。

単純に練習でスピードが上がり、5km・10km・ハーフなどフルマラソンより短い距離のタイムが上がっていくのが一番簡単。そうすればフルの巡航ペースも自然に上がるし、無理なくタイムアップしていける事が期待できる。

私がオッサンになってから取り組んだマラソンで、そうやってタイムが上がってきましたからね。

スピードに余裕がある時は、明確な道が示されている分ラクですよ。ロング走やればフルマラソンのタイムアップは確実。

問題はコレに尽きますよね。

もう確実にスピードのノビシロが無くなってきた時ですよ。

誰でも100mを10秒で走れる訳じゃないし、中高年が5kmを16分台で走れるスピードなんて、多くの人が養成したくでも出来ない。

個人的な、スピード能力の限界。

それを強く実感した時に、何をすべきなのか。

個人の限界はどこにある!【第1部:理論編】 トレーニングを継続しているランナーが、ふと (最近全く記録が伸びない…もうこれが自分の限...

私の5000mのベストは17分55秒。サブエガを達成するレベルのVDOTは”58″であり、5000mの基準タイムは…

17分33秒!全然届いてない^^;

でも私の10kmPBは37分05秒、ハーフPBは1時間19分59秒なので、距離が長くなるほどVDOT58の基準タイムには近づいてる。

でもこれって、VDOTの表的には右肩下がり。

右肩上がり(距離が短いほどタイムが良い)だと、大きくタイムアップが期待出来る、希望あふれる”成長過程”なスピードランナー。

こんな感じの持ちタイムの人ね。こういう持ちタイムの人は

「ちきしょう!なんで俺はハーフやフルがこんなに遅いんだ!!」

と地団駄を踏んでいる事と思いますが(笑)、ノビシロが無くなったラン10年生くらいから見ると

「羨ましい…これからのランニングライフ、楽しそうだ」

になるのでございますw

少し話がそれました^^;

自分にとっては、いよいよ限界を迎えたスピード能力。

それでもフルマラソンをキロ4で何とか巡航するために考えたこと。

つくばの時は、まだスピードが上がるかもと思って

スピード練習での設定スピードを上げて、どうにかスピードアップを図った

これには相当苦しみました。キツかったです。

なんとかこなしましたが、ダメでした。今までの成功体験にならって

トップスピードを上げる

そんな考えを持って取り組んだ練習は実を結ばず、キロ4巡航出来る走力には至りませんでした。

7年も様々なポイント練習やプライオメトリクストレなどを実施し続けてきて、もうこれ以上トップスピードをアップさせる事は難しいのかもしれない。

それに、さらにキツいスピ練で寿命を縮めたくはない(笑)

ここまでくると、何が自分に必要で、何が自分に合ってるかをとにかく試行錯誤するしかないですからね。

何をやっても伸びる時期は、とうに終わってる。

今回、私は閾値走やインターバル・ロング走をベースにしながらも

変化走

を積極的に入れて本番を迎えたいと考えました。

今まであまりやってこなかった、長い距離の変化走に活路を見出したかったのです。

変化走…そいうえば、練習方法やその効果についてまとめてなかったな。練習日記ではちょいちょい出てくるけど。

今度、その絶大なる効果を(本当かよ笑)まとめよう。

9月から本格練習を始めて1ヶ月。疲労がたまってきてる。 今日(10月1日・火曜日)も走る前から疲れてる。 この日の3日前...

変化走は通常、短い距離でやる”スピ練”的なイメージが大きいですが、今回は短い距離から始めつつ、最終的には長い距離を変化走で何本かこなしてから本番を迎えようと考えていました。

1月は

・閾値走 2回(3’48/km平均が1回、3’42/km平均が1回、

・インターバル・ビルドアップ・変化走(7.6km) 各1回

・ロング走 4回(ジョグ1回、4’46/km平均が1回、サブ3ペース2回)

というポイント練習でした。2月から始まるサブエガに向けたガチ練に向けての土台作りで小手調べ、といったところでした。

2020年1月 月間走行距離:361km

2020年2月の練習内容

日付練習内容距離タイム備考
2月1日(土)
ロング走30km2時間2分23秒(4'05/km)
2月2日(日)ロング走26.5km3時間12分22秒(7'15/km)山マラニック
2月3日(月)
ジョグ10km56分22秒(5'38/km)
2月4日(火)
閾値走5.61km20分48秒(3'42/km)アップ&ダウン6km
2月5日(水)
ジョグ10km55分47秒(5'22/km)
2月6日(木)
ビルドアップ8km32分41秒(4'05/km)4'30/km~3'40/km
2月7日(金)ジョグ10km54分10秒(5'11/km)
2月8日(土)
ロング走30km2時間1分38秒(4'03/km)
2月9日(日)
3時間走34.2km3時間00分02秒(5'15/km)
2月10日(月)ジョグ10km52分30秒(5'15/km)
2月11日(火)閾値走&E5.61km+5.61km20分19秒(3'37/km)E=25分29秒(4'33/km)
2月12日(水)ジョグ10km53分47秒(5'22/km)
2月13日(木)インターバル+ビルドアップ3'40/km×3本(J=200m)+6kmBu2km毎にペースアップ3'50-3'40-3'30
2月14日(金)
ジョグ13.6km1時間9分43秒(5'07/km)
2月15日(土)ビルドアップ8.26km33分01秒(3'59/km)福岡のラン友と一緒に、アップ&ダウン7km
2月16日(日)
ランオフ
2月17日(月)ランオフ
2月18日(火)ロング走30km1時間58分52秒(3'58/km)
2月19日(水)ジョグ10km52分52秒(5'35/km)コロナで東京マラソン中止、暗雲立ち込める
2月20日(木)ジョグ10km54分36秒(5'27/km)道内レースも中止決定が相次ぐ
2月21日(金)
ジョグ10km52分41秒(5'16/km)
2月22日(土)ランオフ
2月23日(日)
変化走(2000m+1000×10本)30km1時間56分53秒(3'54/km)練習する意味あるのか?
3'50/km-4'10/km
2月24日(月)ジョグ10km52分09秒(5'12/km)
2月25日(火)ジョグ10km53分07秒(5'18/km)
2月26日(水)ジョグ10km53分13秒(5'13/km)
2月27日(木)閾値走5.6km20分10秒(3'36/km)アップ&ダウン5km
2月28日(金)ジョグ10km53分45秒(5'22/km)
2月29日(土)ジョグ10km54分31秒(5'27/km)
総計435km

いよいよガチ練に入る2月。

このタイミングで、心がけていたことは2つ

1.早めにキロ4イーブンでの30km走が出来る走力を付けて、変化走30kmへの準備をすること

2.スピード練習は、つくばに向けた練習の時のように無理に上げず、自然にタイムアップする事をめざす

特に

早めにキロ4イーブンで30km走出来る力を付けて、変化走30kmへの準備をする

これを最重要課題として、週末ロングを大事に考えていました。

これは3回のロング走で徐々にペースを上げて、変化走30kmへの準備は完了。(屋外は積雪でスピードが出せないので、屋内施設利用です)

2月1日 30km走 2時間2分23秒(4’05/km)@真駒内アイスアリーナ

2月9日 30km走 2時間1分38秒(4’03/km)@真駒内アイスアリーナ

2月18日 30km走 1時間58分52秒(3’58/km) キロ4完遂@つどーむ

薄っすら中止の情報が出る中で練習継続していましたが、2月20日・正式に静岡マラソンの中止が決定。

(練習する意味はあるのか)

と心の葛藤を抑えつつ、もし大会が全て中止でも

(道内のどこかアスファルトが出ている場所で、42.2km走れば良い)

と考えて、練習継続する事に。

つくばではこの状態で仕上がりとして本番に挑んだけど、今回の本番はここから。

続いて30km変化走へ移行

2月23日 変化走30km 1時間56分53秒(3’54/km)@つどーむ(屋内施設)

2000m(3’50/km)+1000m(4’10/km) ×10本 4’10/kmでレストする感覚

充実の変化走。

スピード練習も充実してきて、特に閾値走は3’40/kmを切って走れるようになってきました。

2月4日 閾値走 5.61km 20分48秒(3’42/km)

2月6日 ビルドアップ 8km 32分41秒(4’05/km) 4’30/km~3’40/kmへ

2月11日 閾値走 5.61km 20分19秒(3’37/km)

2月13日 インターバル+ビルドアップ

→インターバル 3’40/km×3本(J=200m)

→ビルドアップ 6kmのビルドアップ、2km毎にペースアップ(3’50-3’40-3’30)

2月15日 ビルドアップ 8.26km 33分01秒(3’59/km) 福岡から来たラン友さんと一緒に

2月27日 閾値走 5.6km 20分10秒(3’36/km)

北海道大学構内はだいぶ雪がとけてきたようで、アスファルトが出て走りやすいという情報をゲット。

3月8日に開催予定だった静岡マラソンに合わせ、”エア静岡”としてフルマラソンにチャレンジしてみる事にしました。

2020年2月 月間走行距離:435km

2020年3月の練習内容

日付練習内容距離タイム備考
3月1日(日)
ジョグ10km48分55秒(4'54/km)
3月2日(月)
ジョグ8.3km45分43秒(5'30/km)
3月3日(火)
閾値走3km11分54秒(3’58/km)屋内施設閉鎖・雪道での閾値走
3月4日(水)ジョグ5km23分49秒(4'46/km)
3月5日(木)
ジョグ5km25分34秒(5'07/km)
3月6日(金)
ジョグ5km26分04秒(5'17/km)
3月7日(土)
ランオフ
3月8日(日)エア静岡マラソン30km1時間59分51秒(4'00/km)DNF
3月9日(月)
ジョグ6km35分15秒(5'53/km)
3月10日(火)ランオフ
3月11日(水)ジョグ10km50分57秒(5'06/km)
3月12日(木)ジョグ7.5km39分50秒(5'19/km)
3月13日(金)
ジョグ10km50分21秒(5'02/km)
3月14日(土)Mペース走10km39分18秒(3'56/km)アップ&ダウン2km
3月15日(日)
ジョグ23.5km1時間56分04秒(4'56/km)
3月16日(月)ジョグ10km47分11秒(4'43/km)
3月17日(火)Eペース走45分52秒(4'35/km)
3月18日(水)ジョグ6.5km31分39秒(4'52/km)
3月19日(木)ジョグ5.2km26分51秒(5'10/km)
3月20日(金)ランオフ
3月21日(土)
Mペース2km7分56秒(3'58/km)アップ&ダウン1km
3月22日(日)サブエガ挑戦回42.2km2時間48分30秒(4'00/km)

3月8日に本番ということで、3月最初の週は調整。距離を抑えて疲労を抜きます。

そしていよいよ3月8日。雪の無い北海道大学構内へ。

実は少し思うところがあって、通常のイーブンペースじゃなくて、変化走でいけるところまで行こうと考えてスタート。

ペースは2.4km(3’50/km)走って、1.2km(4’10/km)でレスト感覚の変化走。

しかしながら…少し不安があったのが的中しました。久しぶりのアスファルトで脚が棒で撃沈終了^^;

冬の間に雪の上や屋内施設で走っていると、脚が弱くなってしまう感覚があります。

今回久しぶりにアスファルトでのマラソンペース走でしたので

(心肺的には大丈夫でも、もしかしたら脚がアスファルトにビックリして最後までもたないかもしれない)

という不安がありました。

もし脚が棒になってしまっても、正式な大会じゃない。どうせただの自己満足(笑)

これを練習として脚をならし、2週間後に確実にリベンジ出来るように変化走で走ってました。

つまり…気持ち的にはまだ”練習段階”でした^^;

2週間後にリベンジする事をすぐに決定。良い練習になった(笑)

次は真剣に、キロ4イーブンでいく。

サブエガ挑戦会@虎杖浜(本番当日)

サブエガに挑戦する日は、2週間後の3月22日と決めました。

私の自宅近辺はまだ積雪があったので、車で1時間半かかるものの、積雪が無くなっていた”虎杖浜(こじょうはま)”という苫小牧と室蘭の間にあるフラットで信号の無い、大通りを5km進んで5km戻るコースが取れる場所を仲間が探してくれて、そこで挑戦する事になりました。

良いお天気と気温を願って当日を迎えましたが…期待通り、素晴らしいお日柄で本番に挑める事に!

もうこのあとはありません。これがリアルガチの本番だし、最後。これでダメだったら、今回のサブエガ挑戦は終わり。

潰れても撃沈しても、42.2kmしっかり走ってこの春の記録を残す決意で来ました。

この日は仲間が数名来てくれました。

給水や補給をしてくれる人、数キロでも同じペースで一緒に走ってくれる人、30kmまでキロ4で引いてくれる人、ただただ応援してくれる人。

仲間の存在はありがたい。

朝10時のスタートまで、いよいよ間近。

キロ4は遅くない。自分にとってMペースにするには本当に速い。

つくばでは最初からキロ4に乗せられなかった苦い記憶をがあるので、走り出しから楽にキロ4巡航出来るように、入念にアップして身体を温める。

そしてスタート。シューズはヴェイパーフライ4%フライニット。

スタート~10km

仲間が序盤から引っ張ってくれて、少し速めのペース。つくばの悪夢は振り払われ、集中出来た。

ただ3’57/kmと4’00/kmの3秒差が大きく感じられる。3’57/kmはキツい。キロ4なら何とか。

わずか数秒/km速くなるだけで呼吸が少し乱れ、脚を使う感覚になる。これはダメだ。

仲間は2時間40分ランナーという事もあってキロ4だと遅いのか、わずかずつでも貯金を持たせてくれようとしているのか、数秒/km速めに巡航してくれている。

しかし、その都度数メートル離れるようになってしまい、ペースダウンを促す。

ここは終盤までイーブンで行くために繊細なペース管理が必要なんだ。

絶対無理して仲間には付かず、キロ4から上げもせず下げもしない鉄の意思で。

10km通過 39分46秒

11km~20km

おおむねキロ4イーブンペース。

キロ4より速く走ると出来る”貯金”は全く作れない。とにかくキロ4イーブンで押すしかない。

給水や補給で2~3秒/km遅れるだけで

「ヤバい」

と感じるほど、ギリで巡航している危機感はあり。

とはいえキロ4イーブンでもし最後までいければ、2時間48分50秒。サブエガに必要な平均ペースは4分01秒71。キロ4でも1km辺り1秒7ほど貯金していると言い聞かせ、自分を落ち着かせる。

20km通過 1時間19分46秒

21km~30km

ハーフ地点を過ぎて少し苦しくなる場面もありましたが、ここは耐える。こういう場面は、かならずやってくる。

引いてくれるラン友にわずかずつ離されながらも、少し脚を使って再び背中に付く、また少し離れる、付くの繰り返し。

どうにかこうにかキロ4をキープしている感じで、余裕度が無い。

ここを耐えればまた楽になるはずだ、と信じて粘る。

まだ中盤。ここで終わるわけにはいかない。

30km通過 1時間59分42秒

31km~40km

30km通過時点でも、20km地点と貯金は変わらず。概ねキロ4イーブン。

中盤で少し苦しくなりましたが、30km通過時点では復活。自動巡航に戻った。

しかし、引っ張ってくれていた仲間が30kmで限界となり離脱。2時間40分ランナーでも、調整してないと30km以降はキツいか…

ここからは単独巡航でペースを維持しなければいけない。

でも逆に、変化走で鍛えてきたおかげか、まだまだ余力たっぷりで終盤へ挑める感覚でした。

しかしながら、いつ”ガクッ”とくるか分からない。その怖さはずっとある。

予定通りのジェルや給水を摂りつつ、残り12.195kmに備えて息を”フッ”とひと吐き。

36km地点。ここから徐々にきた。完全イーブンで最後まで問題無く行けるように鍛えてきたつもりだけど、やっぱりくるんだ。

キロ4をわずかにオーバーして戻せなくなってきた。

4’00.8/km…4’01.6/km…

何とかペースを維持しようと思い、7年間学んできた全ての引き出しから武器を出して粘る。

(ここで粘れなくてどうする。今までどれだけ走ってきたんだ。あとたった5km)

腕振りを大きく意識し始める。

(ヤバい、ヤバい…わずかでも遅れたらサブエガ出来ない)

そんなことが頭の中をグルグル回ります。

この時点でサブエガまでの貯金はおよそ50秒~60秒

もし残り5kmがキロ4→4’15/km平均に落ちただけで75秒も余計に使ってしまって、サブエガは無くなる。

それほどギリなので、もう必死。絶対イーブンでいかないといけない。

38km、4’02/kmオーバーを見て

(これは本当にマズい…ズルズル落ちてなるものか)

と思って、脚を使い出すことにした。もう残りはわずかだ。

ハーフマラソンまでの距離を走るように、地面を蹴る事によってグッとペースを3分台/kmに戻すことが出来たけど、今度は息がかなり乱れてきた。

いよいよフルマラソン最終盤の雰囲気が出てきた。堪えろ。もう少し。

40km 2時間39分50秒

40km~ゴール

40km通過時点で2時間39分50秒。

サブエガまであと10分10秒

(これは…何とか最後まで頑張れば、サブエガいける)

希望が大きくなってきた。頭の中で残りタイムの計算。

残り2.195kmのタイム計算は、今まで40回以上走ったフルマラソンの経験で散々やってきたから頭に入ってる。

残り10分は4’33/kmペース。

ここまでキロ4で来れたんだから、絶対いける!

腕の振り、脚の蹴りに加えて、腰を入れてラストスパート。

42km地点通過で3’56/km、2時間47分47秒をガーミンでチラ見してサブエガを確信。

残り200mのビクトリーロードを仲間と味わって、無事にゴール!

ゴールして倒れ込み、大地に祈りを捧げる(?)の図(笑)

2時間48分30秒

喜びをツイートで皆さまに速報。

公認コースでないどころか、単なるその辺の道で出した記録に過ぎませんので

「サブエガ達成したなんて言うんじゃねぇ!」

「レースじゃねぇし、サブエガを語る資格はなし」

などと、あしらわないでくださいね(笑)

2020年3月はコロナで大会が全く無くなって、どうしようもない状況でやったことを考慮して、ご容赦頂けましたら幸いです^^;

レースじゃないので、サブエガに向けての練習を記載した記事に、走った内容も合わせて掲載させて頂きました。

もしサブエガを目指すランナーの方々に、少しでもお役立ちになれば幸いです(*^^*)

このサブエガ達成で、スピードを追求するランニングにはある程度の区切りはつけようということになり、2020年の夏の間は登山を楽しみポイント練習はたまにやる程度。

そして2020年12月からは一切のスピード練習を2013年以来7年ぶりにやめ、ジョギングだけの健康ランニングライフに戻りました。

現在はサブエガどころかサブ3も出来ない走力である事は間違いありません。

今年で46歳になります。

いつコロナ前のような、毎月全国各地でマラソン大会が開催されるようになるか、全く目処が立っていません。

でも、もし再び公認レースの開催が復活になったら…

その頃には走力を戻すのに半年かかるか1年かかるか、はたまた、年月を重ねてしまってこの時の走力は戻せないかもしれませんが、もう一度、ダメ元でも、正式なレースでサブエガへの挑戦をしたいものです。

それまでブログも、今度こそボチボチ、コツコツと続けていきたいと思います。

その時は、是非また応援してくださいね(*^^*)

フルマラソンのための、個別練習メニュー(トレーニングプラン)作成します!

★ご案内★(2022年10月16日更新)
ありがたい事に大…

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