2018年5月の洞爺湖マラソン、獲得標高183mとアップダウンの多いコースでサブ3を達成しました。
フルマラソンで難コースを攻略したいと考えているランナーの参考に少しでもなれば幸いかと思い、掲載させて頂きます。
目次
洞爺湖マラソンでのサブ3挑戦に向けてのポイント
アップダウンの多いコースを、どのように攻略するか
この時までにサブ3を達成したのは、2016年つくばマラソン(初サブ3)・2017年つくばマラソン(2回目のサブ3)、以上(笑)
つまり、フラットなコースでしかサブ3達成出来ていませんでした。
この前年、2017年の洞爺湖マラソンでサブ3に挑戦していましたが、アップダウンに脚がやられてしまって終盤大撃沈でした。
大撃沈だった前年洞爺湖マラソンのリベンジ。
その為に、クロカンコースでの練習やアップダウンのあるコースでのロング走、洞爺湖現地でのペース走を重ねて臨みました。
レース前の詳しい練習内容はこちら。
ウェア・持ち物・作戦
ウェア
1,チームのランシャツ
7,ズームフライ
持ち物
2,honeyplus ここでジョミ×1本
作戦
レースプランとしては、少し下りが続く序盤の5kmで楽に走りつつタイムの貯金。
その後は21kmまで細かいアップダウンが続くので、無理せず4’10/km前後のペース感覚で巡航、あまりラップのバラツキに気持ちを奪われないように静かに温存しながら進む。
洞爺湖マラソンは序盤から30kmまでにアップダウンが続くため、30km以降に脚が無くなって大きく撃沈するランナーが非常に多い。
まずは21km~28km地点にある大きなアップダウンを越えるまでに消耗しない事。
とはいえ終盤は脚がガタガタになるだろうから、何とか粘り抜く覚悟を決める。
という事で、9時スタート!
2018洞爺湖マラソン レース記
出典:http://www.toyako-marathon.jp/course/
スタート〜5km
20’11(3’49,4’02,4’04,4’01,4’07)
予定通り早めにスタートラインに並び、最前列近辺から気持ち良くスタート。
普通に無理なく走ってもタイムが出やすいこの区間でしっかり貯金出来た事は、1分1秒を削り出さなくてはならくなった今年の洞爺湖のレースを考えると、キーポイントの区間だったと思えました。
5km〜10km
20’40(4’13,4’10,4’16,3’50,4’12)
最初の5kmで、予定通り速めのラップを刻めたのでホッと一息。安心出来ました。
ここからは体感4’10/kmで抜きまくりながら温存。どんどん抜かれるけど、これでいいのだ。欲を出して速いラップのまま巡航して終盤大撃沈・サブ3ならず、という事だけは避けたかったのです。
「今日はギリギリサブ3を狙うレースなんだ。とにかく脚を最後まで持たせるように進むんだ」
と思いながら、静かに巡航。
10km通過は40分51秒。
10km〜15km
20’57(4’08,4’05,4’15,4’12,4’13)
この区間も楽々巡航。同じ道内のラン友さんから声をかけて頂く。
「21km~28kmの大きい山が終わるまでいかにラクするかだねー」
などと少しお話しながら、2時間55分切りを狙っているラン友さんは先へ。
最初の5kmが速かっただけに相変わらずどんどん抜かれる一方だけど、全く気にせずマイペースで進む。
15kmの通過は1時間1分48秒。
15km〜20km
20’43(4’06,4’07,4’15,4’08,4’09)
日差しが強く暑い。そして向かい風を結構感じる。前にランナーがいる時に強風が吹いてきた時は隠れさせてもらう。
逆にそういう時は自分の後ろにもランナーが付き、隊列となって進む。
ここもなるべくラクをしながら走る事を心がけていました。
20kmの通過は1時間22分31秒。
20km〜25km
21’49(4’15,4’20,4’33,4’29,4’12)
さぁいよいよ21km地点を通過、洞爺湖マラソンのポイントとなる大きなアップダウン。
登りの時に強い向かい風が吹くと…
「全然進まな―い!(;´Д`)」
でも焦らず、脚を使わないように、息が乱れないようにゆっくりと進む。折り返してくる速い仲間達とエールを交わす。
ハーフ通過は1時間27分13秒。
25kmの通過は1時間44分20秒。
25km〜30km
20’46(4’00,4’12,4’13,4’15,4’15)
大きなアップダウンの登りが終わり、頂上から下りへ。
ここの下りで調子に乗ると脚にダメージをガッツリ受けるので、ジョグのような感覚でなるべく脚に優しい下り方を心がける。
タイムは下りにしては遅いけど、ゆっくりお休みするイメージで。まだ、ここは頑張るところではない。
去年は下り終わった時点で脚にきてしまったけど、今年は気を付けたお陰でまだまだ大丈夫だという感じ!
30kmの通過は2時間5分6秒。
30km〜35km
21’19(4’14,4’11,4’06,4’09,4’26)
30km地点を過ぎて「いよいよ洞爺湖マラソンスタート!」の気持ちで気合いを入れる。
30kmまでの感じで走ると疲労で自然にペースダウンする感覚だったので、4’10/kmをキープするように少しだけペースアップ。
34kmまでかなり良い感じでしたが…35kmへ向かう区間で急にきた。
去年ヘタを下った時28km~29km辺りで感じた、脚がヤラれてしまった感じが来てしまった…orz ちくしょー!気を付けて巡航してたのに、思ったより早い段階で脚が動かなくなってしまった。
やはり洞爺湖マラソン。一筋縄ではいかない。
ここからの残りは相当の地獄になる覚悟を決める。
35kmの通過は2時間26分25秒。
35km~40km
23’25(4’32,4’53,4’50,4’43,4’25)
35kmを通過する時に2時間26分25秒だったので
「サブ3するには、残り7.195kmを33分ちょい…4’30/kmだ。何とか4’30/kmキープだ」
と、気持ちを奮い立たせました。
しかし。
徐々に持病の股関節痛が発生。痛みもあって、相当キツくなってきた。
このままでは4’30/km維持してゴールまで辿りつけないのが濃厚。
37kmに向かうところで思い切って止まりました。
ストレッチして痛む股関節を開き、少し歩いて呼吸を整える。
仲間が抜いていく。声をかけてくれる。悔しいけどしょうがない。
レース前に考えていた35km地点の予定通過タイム(2時間27分20秒)より1分貯金がある状態だと分かっていたので、1分は休んでも大丈夫だと考えていました。
ストレッチと歩きで30秒~40秒ほど使ってしまっただろうか。
意を決して再び走り始めるも、しばらくして再び止まった。歩いた。
「もうダメか…今年も無理だったか」
と諦めかけたけど、鍛錬千日・勝負一瞬。ここが難コース洞爺湖での初サブ3が出来るかどうかの際の際。今この一瞬の気持ち次第で、結果はどちらにも振れる。
大きく深呼吸して、再び何とか4’30/kmで走れるようにリスタート。
まだ諦めちゃいけない。去年の洞爺湖は35km地点でサブ3の可能性はあったのに、道中諦めてしまって悔いが残ったんだから。
40km地点の通過は2時間49分50秒
40km~ゴール
9’33(4’33,4’12,0’50)
40kmの通過は2時間49分50秒。つまり残り2.195kmを10分で走れば2時間59分50秒でサブ3…2.195kmを10分は4’30/kmだ。
洞爺湖の41km目は最後の辛い登りでラップがかなり落ちる区間だけど、この1kmの登り区間を死ぬ気で頑張って4’30/kmで登れば、ラスト1kmは下りの区間で勝手にタイムは上がりサブ3はいけるはず。サブ3いけるぞ!!
とにかくあと1km、41kmまでに全ての力を出し切る位の気持ちで、ハムもふくらはぎも1歩1歩痛くて限界に近かったけど夢中で、息を切らしながら坂を登った。
41km…4’33/km。とんでもなくキツかったけど、ここでサブ3は確信した!もう大丈夫だ!!
ラスト1km…それでも一抹の不安はあったので、出来る限り最後の力を振り絞ってスパート。
ゴールまであと300m程のところで、道内の仲間から
「げんさんサブ3いける!あと1分半ある!!」
と熱烈応援!頑張れる応援の仕方をよく分かってらっしゃる!ラスト力出ました!
最後は本当に全てを出し切ってゴール!!
初めてサブ3した時のような辛さや大きな達成感のある、素晴らしいゴールでした!
2時間59分23秒(4’15/km)
諦めないで、いや、終盤何とか諦めないように自分の気持ちを繋ぎ止める為のラップタイム表・残りの距離のペースなど、色々仕込んでおいて良かったーー!!(ノ∀`)
ゴールの直後はあまりのキツさで、初めてフルのレース後に倒れ込み、しばらく動けなかった―orz
まとめ
何はともあれ、悲願だった「洞爺湖マラソンでのサブ3」を達成したのは、本当に嬉しかった!
でも、もう洞爺湖でサブ3目指したくねぇ~!(笑)
このコース、キツすぎます(;^_^
やっぱりつくばがラクでいいわ~~w
応援してくださった皆さま、ありがとうございました(*^^*)