科学トレーニングと非科学トレーニング
ダニエルズのランニング・フォーミュラやリディアードのランニング・バイブル、アドバンスト・マラソントレーニング をはじめ、様々な書籍で世界的に著名なコーチなどから学び、トレーニングに生かしている市民ランナーは多いですよね。
あるいは書籍を出していなくても、今はインターネットで様々な情報を得る事が出来るので、例えばカノーバさんの練習方法をネットで学んでトレーニングに落とし込み、実施されている方もいらっしゃる事でしょう。
それは生理学的に、あるいはバイオメカニクス的に研究されている、つまり科学的に裏打ちされている事をベースにして考えられている練習方法と言えます。
ジョグの距離はどれくらい必要なのか、LT以上の強度は全体のジョグ・Eペース走のボリュームに対して何%以下にする事で怪我のリスクを回避して練習継続出来るのか、インターバルはどれくらいやったら能力向上が期待出来るのか、などなどです。
でもそれはあくまで一般的に平均化された値とも言えるので、自分に適合するかどうかは、またちょっと違う話になります。
「これくらいはやっても、故障はしにくいよ」
「逆に、これ以上やるとヤバいんだよ」
「こんな感じでやれば、多くの人は順調に走力アップするよ」
そういう指標を示してくれているのは、全く何をどれくらいやったら良いのか分からないランナーにとってはありがたい。
しかしながら、市民ランナーであってもある一定のレベル以上になってくると
「ちょ!それってどうなの」
っていう練習の量や質をこなしている人が存在してきます。
月間500kmや600km、あるいはそれ以上の距離を走る人。
ポイント練習を、信じられない頻度と質の高さでこなし続ける人。
教科書に書いてある事など、完全に凌駕している状態のランナー。
そのトレーニングは「非科学的」とさえ感じる内容だったりします。
市民ランナーだった頃の川内優輝選手は、毎週フルマラソンに出るような、ある意味「非科学的」なやり方で、多くの実業団ランナーよりも速くゴール地点に到達していましたよね。
それはマラソンのみならず、例えばやり投げで1980年代に活躍した溝口和洋さん。
この人の練習は常軌を逸していたというのは有名な話で、非科学的なトレーニングをひたすら実施していたのかもしれないけれど、科学トレーニング全盛の現在でも溝口さんが1989年に記録した87m60の日本記録は30年以上破られていません。
その異常なトレーニング内容の一端を、武井壮さんが非常に熱く語っている動画があります。(重要な場面から再生が始まる設定にしています)
そんな狂気のトレーニングを受け止められる身体や精神力があってこそかもしれないですが、非科学が科学を凌駕する、そんな場面は歴史上で何度も繰り返されています。
ただ、趣味でランニングを楽しむ私たち市民ランナーが
「脳がバグるまで追い込めば良いのかー!」
なんて真似するのは、絶対にやめてくださいね(笑)
でも、どうしても届かない目標にたどり着くために必要な事は何か。
それを考えるキッカケに、もしかしたらなり得るのではないかな、とは思います(^^)
2021/10/13 練習日誌 ジョグ
2回目のコロナワクチン(モデルナ)を接種してから18時間後。
発熱と、それによる身体のダルさが出てきました。
発熱してから同じく18時間ほど37~38度台の熱が続き、悪寒とほてりが交互にやってきてキツい感じでしたが…ようやく回復^^;
とはいえ激しい運動はマズいんだろうという事で、ロードの平地をジョグ。
「これくらいの強度なら、全く問題ないだろう」
と思って走り終わり、帰宅すると…チクチク左胸が痛い。
(何これ、超怖いんですけど(TдT))
若者は心筋炎や心膜炎などの症状がまれに見られるとの事で、モデルナではなくファイザーを推奨するようなニュースがあったので、私の虚弱な精神が影響されて出てきた胸の痛みか(笑)
しばらくは様子をみながら、無理しない程度にやらないとね。
万が一があったら、取り返しがつかん。
重要な公認フルマラソンなどのレースが控えているわけでもないし、趣味のランニングで一か八かで頑張る必要はないかなと。