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【判断基準!】風邪の時のランニング、走って良いかどうか!
「体調悪いなら休めよ、バカヤロウ!」
と思うかもしれないですが、少しくらい体調が悪くても走りにいきたくなるのが私たち市民ランナー(笑)
特にレースが近かったり、計画通りにトレーニングプランを進めたい人にとってはね。
さすがに39度や40度の熱で走りに行く人はいないと思いますが(経験者がいたら、お知らせください笑)さほど重い症状でなければ
「走った方が、むしろ良くなるんじゃね?」
っという、嘘かホントか分からない理由で走りにいくわけです^^;
しかしこの“軽い風邪での運動の是非”や“ちょっと走った方が体調が良くなる”みたいな事を研究した人がいて、
運動すべきかどうかの、境界線が存在する
という事が分かっているんです。
解説していきますね(^^)
1.発熱、全身の倦怠感など、身体の広範囲に影響がある場合
体調が悪いとき、身体は、その原因を撃退するための体力を必要としています。ですから、わざわざ運動してよけいな体力を使うことはありません。
もう当たり前すぎて、何も言うことはありません(笑)
どんな大事なレース前でも、どれほど強い意思で練習計画をこなそうと思っていても、風邪の症状が重ければ休むのは当然ですよね^^;
私は、初サブ3を狙ったレースの12日前に発熱をしました。
数ヶ月の厳しいトレーニングを積んで
「サブ3達成のための走力は備わった!いよいよ初サブ3挑戦の時は迫った!」
というタイミング、疲労を抜いている段階での発熱。
(も、もうダメかもしれない…)
と思いましたが心を落ち着かせ、練習を継続させることはせず、走らずにしっかり休んで一日も早く回復させる事に努めました。
その甲斐もあってか、発熱から5日後に練習再開。
練習再開してからちょうど1週間後の本番では、無事にサブ3達成しました(^^)
2.部位別に考えるランニングの可否
①症状が首から上に限定される場合
風邪の症状が首よりも上の部位にある場合、つまり、風邪の症状が鼻水、鼻づまり、喉の軽い痛みに限定されている場合は、運動しても通常は構わない。もっとも風邪をひいている状態では、トレーニングの強度を減らし、高強度/長時間のトレーニングは避けるべきだろう。
風邪でも軽い症状の場合は発熱はせず、鼻水や鼻づまり・喉の軽い痛みで済む事がありますが、そんな症状の場合は運動してもOKという判断が研究から導き出されています。
前述しましたが
「走った方が、むしろ良くなるんじゃね?」
というのも、
風邪を引いているときの軽い運動が気分を若干よくするというワイドナ―の発見を裏付ける事例はたくさんあります。一般的には、軽い運動によって起動の通りや血の巡りがよくなるので症状の回復が早まったり、すっきりした気分になる効果があると考えられています。
(※”ワイドナ―”とは、風邪とランニングの事について研究した研究者の名前)
という事で、軽い症状であれば身体を少し動かす事で、メリットがありそうです(^^)
②症状が首から下にある場合
風邪の症状が首よりも下の部位にある場合(胸が詰まった感じ、咳、胃痛など)は、トレーニングを延期する必要がある。~中略~ 首よりも下の部位の風邪の症状がなくなり、発熱がおさまればトレーニングを再開してよい。
逆に症状が”首から下”にある場合は、
おとなしく休んでおくのが適切
という事になります。
発熱や首からしたの症状がある場合は、身体の免疫システムが風邪のウイルスと全力で闘っている最中であり、大量のエネルギーを必要としている状態。
少しでもエネルギーを使う活動は控え、回復だけを考えて過ごすのは当然のことです★
3.風邪からの復帰後
発熱が治まり、首から下の症状が無くなったタイミングで走りに行く事は可能になります。
しかし、この状態はいわゆる”病み上がり”。
相当のエネルギーを使った身体は、そんなにすぐに回復しません。
「は?風邪から回復して1週間でレース走ったお前に言われたくないねぇ」
という声が聞こえてまいります!(笑)
前述の通り、私は発熱で5日休んで、練習再開から1週間後にレースを走って初サブ3しました。
しかしそのレースでは完全に体調が回復しておらず、大変に苦労しました。
サブ3ペースでの35km走や変化走、ペース走、時間走をはじめ、閾値走は3’48/kmで走っており、直近のハーフマラソンでは1時間22分台でゴール出来ていました。
「げんさん、2時間55分切りは固いんじゃないの?」
と言われていましたが、蓋を開ければ苦しみぬいた末の2時間59分30秒^^;
全く体調が戻っていませんでしたorz
体調が悪いときにトレーニングしようとしたり、病み上がりなのに頑張りすぎたりすると、身体と免疫システムは機能不全に陥りかねないということです。病気がぶり返したり悪化したりするだけでなく、悪くすると免疫の働きが抑制され、長期にわたって活動できなくなります。
病み上がりで頑張りすぎると”ヤべーな”と実感したのは、初サブ3のレース後でした。
1ヶ月ほど具合が悪い状態が続き、
二度と病み上がりに無茶はしないでおこう…
と誓ったのでした^^;
まとめ
風邪の症状とランニングの可否は、
・全身症状(発熱・倦怠感など)→走ってはダメ!
・首から下の症状(胸が詰まった感じ・咳・胃痛など)→走ってはダメ!
・首から上の症状(鼻水・鼻づまり・喉の軽い痛み)→走ってOK★
というようになります(^^)
なおレース前のマラソンペース30km走などの後もそうですし、フルマラソンのレースを走ったあとも免疫力が低下して、体調が悪くなる事が多いです。
レース後にインフルエンザにかかったというランナーが実は以外に多い。健康管理の問題といってしまえばそれまでだが、免疫機能を評価するとフルマラソンを走った後は走る前の約6倍も風邪をひくリスクがあるという報告もあるのだ。
適度な運動は免疫力を上げますが、私たちのような市民ランナーが42.195kmを本気でベストタイムを狙って走力を上げていく段階での距離走(30km走など)。
そして実際に全力を尽くして走る42.195km。
そのような一般的には”過度な”運動をすると、非常に病気にかかりやすくなります。
コロナ渦で手洗いやマスクの習慣、人と蜜にならないスタイルが定着してはいますが、厳しめのトレーニング後やレースのあとは
(いま自分は病気にかかりやすい)
という事を忘れず、意識的にウイルスの予防、身体の回復を心がけてくださいね( ´ ▽ ` )