2013年5月の洞爺湖マラソンで初めてのフルマラソンを経験しましたが、レース終盤の撃沈でサブ4を達成する事は出来ませんでした。(4時間3分43秒)
それから3ヶ月が経ち、サブ4へ再度挑戦する機会がやってきました。
札幌のランナーにとって、お馴染みである
北海道マラソン!
私はこの時、
「気温によって、走るキツさは大きく変わる」
という基本を、全く知りませんでした。
洞爺湖(気温15℃前後)と同じようなイメージでのサブ4挑戦(笑)
結果は見えていますがw、参考になる方がいらっしゃるかもしれませんので、失敗レースとしての記録を掲載致します^^;
目次
2013年5月の初フルマラソンでサブ4への挑戦が失敗(4時間3分43秒)してから3ヶ月。
まだダニエルズのランニング・フォーミュラ
初フルを経験してのフルマラソンの印象は、
とにかく終盤が地獄!
というものでした^^;
そりゃもう、二度とフルマラソンなんて走りたくなくなる位の地獄(笑)
そんな私が再びサブ4を目指すために考えた、浅はかな作戦wは
序盤に貯金たっぷり作戦!!
「どうせ終盤はグッタリ疲れ切ってヘロヘロだ。元気な序盤に行くぜ!」
そう、奇しくもサブ4達成のためのペース配分の記事で記載した前半型のペース配分に近いものでした。
序盤の混雑は冷静に対処して流れに乗りつつ、前半は5’20/km~5’25/kmで巡航。
貯めた貯金を終盤に少しずつ切り崩しながら、粘ってサブ4をする計画です。
さぁ、どうなるオレ!!(結果は分かってるって笑)
(完走記の画像は全てイメージです)
北海道マラソン会場に近い”大通駅”の地下道から地上に出ると、その非日常的な雰囲気に圧倒された。
もの凄い人の数、会場に流れるDJのアナウンスや、北海道マラソンの大会公式ソングであるフォゲミナが一層気持ちをドキドキさせる。
「すごい…これが北海道マラソン…」
こんな場に自分が立った経験は無い。
否応なしに緊張感が高まる。
誰かお知り合いやラン友がいれば落ち着けただろうが、この時の自分には誰も知り合いはいなかった^^;
経験した事のないような雰囲気に気後れしながら、ふと温度計に目をやると26℃の表示。
やはり暑くなりそうだ。
着替えを済ませて荷物を預け、自分のゼッケンを見るとD65○○。
Dブロックの6000番台なので、スタートするDブロックへ向かう。
すでに多くのランナーが並んでいる。
スタートまでの時間にも、招待選手の紹介や北海道知事の挨拶があり、ここでも大会規模の大きさにヒヨる(笑)
そうこうしているうちに、スタート時間が近づいてきた。
テレビ塔の電光掲示板がカウントダウン。残り10秒からカウントダウンが始まり…
フォゲミナなが流れる中で、華やかなスタート!
と思ったら、全然進まねぇww 何だよ、こりゃ^^; (何も知らない初心者でゴメンw)
スタートの号砲が聞こえてからも、人の列は全く微動だにしない状態。
わずかに歩きだしても、すぐに止まる。マジか~。
結局スタートロスは4分46秒。
スタートラインを越えてからも大混雑で、全く自分のペースでいけないorz
でも序盤はとにかく焦らず温存・ゆっくりめで行こうと思っていたので、無理してジグザグ抜かさずに流れるままゆっくりと走りました。
「大丈夫。焦らなくてもいける。」
高校生の応援・ハイタッチにも当然応じて序盤を楽しみました。
5kmの通過は33分46秒でしたので、最初の5kmは実質29分00秒(5’48/km)
すこしずつ人がばらけてきて走りやすくなってきたのと、身体も温まってきたので自然と目標ペースになってきました。
最初の給水がきた。
だいぶ手前のテーブルは混雑してたけど、奥のテーブルは混雑が少なめで無事に給水完了。
そしてすぐに7.8kmが給水地点。さすが夏場の過酷な北海道マラソン。給水地点が多いわ。
ほどなくして創成トンネル。
噂では、トンネル内はムンムンして苦しいとの事でしたが、そんなに苦も無く通過。
10km地点、予定通りアミノバイタル パーフェクトエネルギーを1本摂取。
10.8km地点で給水とスポンジ。
かなり暑くなっていたので、水を体と帽子を脱いで頭からかぶり、スポンジでその他暑い部分を冷却。
北海道大学の横を通っていく道から15km地点付近までは日差しがイヤだったので、道路の端、なるべく木陰を通りました。
しかしず~と沿道の応援が途切れず、改めて凄い大会だと感じました。
15kmを過ぎて予定通りカロリーメイトを口に押し込む。
パサパサして、超食べづれぇ!(初心者でごめん、アゲイン^^;)
ちょっとトイレに行きたくなってきたけど、どこも混雑してるな~。
耐えられるところまで耐える事に決定。
ペースは順調。まだ身体も大丈夫!
しかし…
20km地点の通過タイムはグロスで2時間00分14秒、ネットで1時間55分28秒。
ここまで5’30/kmを切るペースで走ってきたので、ネットではある程度貯金が出来た。
後半にペースを維持出来れば、グロスでのサブ4も狙える位置にまで来てる。
しかし、20kmを過ぎたあたりで「これは…」っと感じました。
脚が重い。
体も少しキツくなってきた。
20km地点、予定通りアミノバイタル パーフェクトエネルギーを注入するも気晴らし程度。
(2時間近くも走っていれば、身体も重くもなるよ)
と自分に言い聞かせつつも、ショックは隠しきれない。
道マラ前にやった30km走よりもゆっくりめのペースで温存してきたはずなのに…
(2019年の私から昔の私へアドバイス:5’20/kmそこそこでの巡航は、この時の実力&気温では速すぎるからだよ笑。温存してると思っても、たかだか20kmでレース終了しちゃう、これが夏マラソンの怖さ。残念ながら、もう身体は戻らない。)
身体が少しずつ悲鳴をあげてきている。
ヤバい。危機感を感じます。
ペースがちょっとずつ遅れはじめた。
バテバテになってきたと同時に、25kmを少し過ぎたあたりから右膝が痛み始めました。
最近は練習でも全く痛んでいなかった膝が本番の、しかもまだ25kmなのに痛くなってきたことに大きなショックと落胆を受けます。
ペースは下がる一方。
本当にヤバイ。どうしよう。
とにかく走れなくなる程に悪化しないように、かばいながらペースを維持できないか試行錯誤。
当初の作戦として、30kmの給水ポイントで数分立ち止まって休みながらストレッチと水分補給をする予定でしたので、とりあえず30km地点までは我慢して進む事に。
疲労と疲れから歩きたくなる、止まりたくなる衝動を何とかこらえながら30km地点を目指しました。
なんとか30km地点に到達。
ストレッチをし、私設エイドでコーラを頂き少し復活しました。
ネットでのサブ4も非常に微妙になってきたので、それ以降は時計とにらめっこ。
2分ほど休憩して再び走り始めてしばらくすると突然の土砂降り。
暑い体を冷ましてくれました。
ただシューズの中がグショグショになってしまって少し走りづらい感じはありましたが、みんな条件は同じ。
とにかく疲労と膝の痛みを歯を食いしばって耐えながら、1歩1歩進むのみ。
37km地点、残り5kmちょっとを6’00/km前後でいくとネットで4時間切れるか切れないかギリギリのラインだと分かった。
キロ6…もうこの時点で、キロ6のペース維持が本当に苦しい。
少し歩きたい・止まりたい・休みたいという気持ちが出てきても、当然休めない状態が続きます。
このころ、ダッシュ・歩き・ダッシュ・歩きのランナーと抜きつ抜かれつのデットヒートを繰り広げていました(笑)
「そんな走り方が出来るのって、まだまだ元気なんじゃないの?」
と疑問に思いましたが、本人は必死の様子だからいっぱいいっぱいなんでしょう。
色々なやり方があるものです^^;
しばらくすると北大に入る門が迫って来ました。
「くぅ~!ようやく北大まで来たか~!」
という安堵感。
初の北海道マラソンとはいえ、北海道大学の構内まで来れば、大通のゴール地点まであと少しだというのは分かる。
レースも最終盤、全力で走ってもキロ6が精一杯だが…
ネットでのサブ4なるか!自分!!
40kmを過ぎてからは本当に次の1kmが遠い。遠すぎて、泣ける( ;∀;)
歩いているランナーがいると、猛烈に歩きたくなる衝動に駆られますが、サブ4までギリであることを考えると、歩くわけにはいかない。
苦しすぎて時計も見れない。とにかく進むのみ。
大通公園に突き当たって右折、ようやくゴールが見えてもペースを上げられない。
もう疲弊しきってるorz
ゴール地点に見える電光掲示板のタイムを目視で確認すると、4時間4分35秒くらいだ。
「確かスタート時にロスが4分50秒位じゃなかったか?」
と思い出して、ネットタイムでのサブ4を目指して、ようやくダッシュ!(もう遅いから笑)
ゴールを駆け抜けたものの、結果は…
ネットタイムで4時間00分10秒 (TдT)
10秒オーバーでサブ4失敗…あぁ~~今回もダメだった…orz
自分としては一生懸命準備したつもりで目指した、北海道マラソンでのサブ4挑戦。
しかし、今振り返ってみると
1.マラソンにおいて、気温がどのように身体に影響するかの知識不足
2.相変わらず30km以降の終盤に弱いという、実力不足
3.キツくなってくると思考能力が低くなり、時計も確認出来ない経験不足
という、不足だらけの状態でした^^;
このレースの翌月、2013年9月にダニエルズのランニング・フォーミュラ
心の底から悔しかった私は書籍を読み込み、フルマラソンのための練習とはどういうものかを学びました。
そして2014年3月に開催される能登和倉万葉の里マラソンに向け、練習方法を変えてフルマラソンを走るためのスタミナを付け、能登和倉万葉の里マラソンではサブ4を通り越して一気にサブ3.5を達成しました。
フルマラソンが速くなるための練習が分かっていれば、そしてそれを継続的に実施していける気持ちと身体があれば、回り道をせずに目標に到達出来る。
と、強く感じました。
このブログは
・ラン友が周りにいない
・練習方法が分からない
・マラソンに関する知識がない
というような、サブ4がなかなか達成出来なかったかつての私に”私がその後学んだこと”や”私が今に至るまでに経験したこと”を、出来るだけ簡単な言葉で全て教えてあげるような気持ちで書いている記事が多いです。
仕事や家庭の時間も必要で中々まとまった記事を書く頻度が少なくなってはきましたが、今回サブ4失敗したレポを改めて書いてみて
「まだ書けてないことが、いくつもある」
と感じました。
そんな記事を再び(細々とですが笑)書いていきたいと思えましたので、また気が向いたら見てくださいm(_ _)m
View Comments
げんさんにもこんな時期があったのですね。笑
今が凄すぎるので順調にサブ3できたのかと思っていました。
僕もサブ3.5まで時間かかりましたし、きっとこれから上のレベルはさらに…爆
日ごろの練習メニューがどれだけ重要か、改めて認識させられました。
つくばまで後2週間、げんさんの記事漁るように読もうと思います!!
SOJIさん、もうそれはそれはヘタれでした(笑) 今は全てが美化されて、良き思い出w
サブ3.5まで時間がかかりましたか…SOJIさんのマラソンの歴史、全て拝見したいくらいです。
ブログ始めませんか?(笑)
私をサブ3ランナーにまで高めてくれたダニエルズ式をはじめ、世の中には様々なトレーニング方法があります。
どれでも自分が合うと思うものを選べば良いと思いますが、コレと決めたものを信じてコロコロ変えず、計画的&継続的にやらないと中々効果があがりにくいと感じます。
とはいえ、仕事や様々な事に時間を取られる市民ランナーにとって"計画通り"とか"継続的に"というのが、何より一番難しいんですけどね^^;
特にSOJIさんは無理せず、少しずつ上げていってくださいませm(_ _)m