こちらは「【2022年・新コース】攻略!北海道マラソン②【コース編】」の記事です。
「【2022年】攻略!北海道マラソン①【ペース設定・暑さ対策編】」はこちらです♪
2021年に東京オリンピックの男子マラソンが札幌で開催され、オリンピックで使われたコースをふんだんに取り入れて生まれ変わった、2022年の北海道マラソン。
札幌大通公園のスタート地点や新川通りを通るコース設定は以前と同じですが、これまで10km地点過ぎで左折していた場所を直進してオリンピックで使用したコースに入るレイアウトになりました。
またゴール地点がこれまでと異なり、赤レンガ庁舎前を通過して大通公園に戻ってきたスタート地点近くでフィニッシュとなる、オリンピックと同様のゴール地点が採用されました。
その、生まれ変わった北海道マラソンのコース。
目立ったアップダウンは序盤だけ、全体的な高低差は非常に少ないんです。
その高低差はなんと
秋に開催される、全国からタイムを獲りに猛者が集う”つくばマラソン”と同じくらいフラット
で非常に走りやすいコースです!
しかし…です^^;
北海道マラソンは他のフルマラソンのレースに比べて完走率が低く、難易度が高い
その理由は2つ。
北海道マラソンの難易度が高い理由
1.気温が高く過酷な、夏のマラソン大会
2.にも関わらず、関門設定がキツい
ただ関門は2022年から6時間10分に緩和されましたので、比較的難易度は下がりました。
とはいえ真夏のフルマラソンなのに制限時間が”5時間”という今までが、ちょっと異常でした(笑)
秋~冬のレースでも制限時間6時間は普通ですので、真夏の北海道マラソンで6時間制限なのは、一般市民ランナーにとっては比較的厳しい設定となります。
ちなみに、関門設定は以下の通りです。
各関門で最も速い平均ペースが求められるのは
35km地点【5時間00分(8’34/km)】
ここを通過出来れば、あとは(終盤は僅かずつ登りますが)ペースが下がっていっても完走出来る可能性が高まります♪
前述の通り、北海道マラソンは
コース自体の難易度はさほど高くありません。
とはいえ、簡単に考えていると罠にハマります。
比較的フラットとはいえ序盤の登り、5km過ぎからの下り、最終盤40kmからゴールまでジワジワ登っていく場面など、気をつける場所がいくつかあります。
北海道マラソンを上手に走るためのコツについて、考えていきます。
目次
北海道マラソンのコースを見ると、アップダウンとして気をつけるべきなのは序盤と終盤だと感じると思います。
スタートから4.5kmくらいまでは、登り基調になります。
特に4kmから始まる登りは結構急な坂ですので、序盤で無理に設定ペース(例えばサブ4なら5’30/km~5’35/km)に合わせて頑張りすぎないように注意してください。
レースの終盤に何とか粘れる状態で持ちこたえるには、登り基調な序盤の5kmまでに一切頑張らない事が最重要です!
5.5kmで最初のエイドがやってきます。水とスポーツドリンクが提供されるのですが、序盤のエイドはランナーも多くて混雑します。
北海道マラソンのエイドはテーブルが多くて長いですので、焦らず奥にあるテーブルから取るくらいの気持ちで良いと思いますし、万が一このエイドで水分を取り逃しても、次のエイドは7.4km地点。
つまり2km弱走れば再びエイドですので、最悪次のエイドでもOK。
そして5.5kmのエイドを通過すると、下り基調になって自然と良いペースで走れるようになると思います。
とはいえ!5km~10kmの下り区間は要注意です!
「おっと~?今日のオレは調子良いんじゃないか?ペース上げちゃうよ~」
なんて考えて、気持ち良く飛ばしてはいけません。
下り+セカンドウィンドで最高に気分が良くなる危険な場所でもあります。
頑張らなくても、下りでは良い感じでラップを刻めるハズですので、重ね重ね5kmのエイドまではアップがてら、リラックス。
5kmからの下りでも頑張らず、力を抜いて温存巡航。
落ち着いて序盤をクリアしてください。
中盤のメインは何と言っても、19km過ぎから始まる“灼熱の新川通り”。
先の見えないような直線を、日陰もなく往復で約13km。
真っ直ぐな道に広い空は「北海道らしい」と言えば北海道らしい風景なのですが、ランナーにとっては地獄(笑)
距離的には19km~32kmの区間であり、ちょうど疲労の度合いが増してくるあたり。
景色の変化が少なく、遮るものは何もなく、強烈な日差しを浴び続けなければいけない場所です。
そんな新川往復13kmでは、給食を出してくれる大きいエイドが20km地点と30km地点の2ヶ所あります。
まず新川通りに入ってすぐ、20km地点で1つ目の大きいエイド。
もちろん給食だけではなく、水・スポーツドリンク・スポンジも提供されます。
ここでしっかり、地獄の新川通りをクリアするための補給をしてください。
25km過ぎで新川通り折り返し。その後も新川で粘って走って30km。
再び30km地点で給食を含めた、大きめのエイドがやってきます。
例年、スイカやプチトマト・白いバームクーヘンなど、最も充実したエイドです。
残り12.2kmを頑張るため、止まって少し休みつつ補給するのも良いと思います。
30km地点を過ぎると脚は非常に疲れ、浴び続けた日差しによる深部体温の上昇や日焼けによって相当疲労感が増してくるはずです。
しかし、応援してくださる沿道の方々もランナーのキツさを分かっている方が多いので、私設エイドを開いてくれている方も多くなってきます。
コーラや氷・フルーツなど、公式エイドで出していないものを頂けるところもありますので、感謝の気持ちをしっかり伝えつつ、ありがたく頂いて完走の力にしましょう。
そして35kmを過ぎると、徐々に登り基調になります。
そこまで登りに感じなくても疲労も積み重なり、わずかずつペースダウンするようになるかもしれません。
ガーミンなどGPSウォッチのラップタイムを見て
「あぁ…ペースが落ちている…」
と嘆くことなく、
「登ってるんだからしょうがない!ラスト、諦めずに頑張ろう!」
と切り替えて、最終盤を乗り切りましょう。
北海道大学の構内に入ったら、もうすぐ40km!
最高に苦しい場面ですが、沿道の応援も非常に多くなりますので力になります!
赤レンガ庁舎を過ぎると、あとはオリンピックで各国の強豪ランナーも迎えたビクトリーロード!
大きな歓声につつまれながら、歓喜のゴールを迎えてください!
新しく生まれ変わった北海道マラソンを完走するための、コースの攻略法についてご紹介しました。
これまでの注意点を踏まえた上で、以下北海道マラソンのコース動画を確認するのも良いと思います。
私は毎年”クレヨンしんちゃん”の仮装をしつつサブ4のペースで巡航しています。
マラソンの基本は「マイペース」である事に違いはないですが、ペーサーに付いて安定巡航をしたり、サブ4の目安として利用するのもアリだと思います。
私はDブロックの後方からスタートする予定ですので、幼稚園児のオッサンを見かけたら
「キモいですね」
とお声かけください(笑)