十勝岳トレイル55km、走ってきましたー!
十勝岳はITRAポイントが3ポイント付く大会。
先日大雪山ウルトラトレイルの40kmを完走した事で2ポイント保有している為、十勝岳を完走すれば5ポイント…
「STYへのエントリーが出来る!(かもしれない…抽選の為)」
これは是非とも完走しておきたい。
※後日、2019年以降のSTY非開催が決定となりましたorz
意気込んで朝1時30分起床、2時出発。
…
…
朝1時30分?
は?夜でしょ(笑)
トレイルランナーの朝は練習での集合時間も早いが、大会の招集時間も早い。
十勝岳トレイルは4時から当日受付である為、札幌から車で2時間ちょいかかる予定の上富良野町まで行くのに2時出発とした。
自宅を出て、まずはセブンイレブンへオニギリを仕入れに。
人が多い。我が家の周辺は飲み屋やカラオケなどが割と多いので、AM2時だとまだ”土曜の夜”感、あるね。
酔客が多いので、週末に間違ったコースで早朝ランなどしようものなら、オールナイト明けのチンピラにちょいちょい絡まれる、スラムっぽい雰囲気のあるのが我が街だ(;´▽`
走る道1本間違うとエライ目に合う。
「土日の朝ランにおけるチンピラ問題」はまた今度(笑)
4時過ぎに会場の日の出公園(上富良野町)に到着。
受付を済ませ、コンビニで買ったオニギリを食べて準備。ほどなくしてスタート時間が近づいてきたので、スタート地点へ向かう。
トレラン初心者マークの為、レースに知り合いは少ない。
1人でたたずんでいると、1人の女性が声をかけてくれた。
女性「あら、げんさんじゃない」
ビクッ!(畏怖)ピシッ(背筋伸ばす)
げん「あ、おはようございます!」(高校運動部の先輩が現れた時のような直立不動状態w)
この女性はランの大先輩の方。
サロマやスパルタスロンなどのウルトラマラソンに強く、トレランも各地のレースに出ている。
2017年、早朝から土砂降りのサロマ湖100kmウルトラマラソン。ゴアのジャケットをゴール地点に送り、カッパを着用してスタートしようとしていた、私とラン友に
「あんた達、ゴア(ゴアテックス)のジャケットあるんでしょ?今日みたいな土砂降りの日に着ないでいつ着るの。ゴアはおしゃれ着じゃないんだよ」
「ゴアはおしゃれ着じゃない…」
「ゴアはおしゃれ着じゃない…」
目からウロコ(笑) そうだったんだーww
その時から直立不動になった(笑)
お蔭で雨&極寒のワッカ原生花園(80km~98km地点の、低温で海風が吹き晒す場所)でも、沿道にエマージェンシーシートにくるまっている”屍”のようなリタイアランナーの横に並ぶ事無く完走出来たんだ。
そんな方が
「げんさん、もっと前からスタートしないさいよ」
と言われた。
「はい!分かりました!」
否定は不可能(笑)
本当はトレランのレースでは、後ろからスタートしてゆる~く、完走だけを目指して走りたいと決めていたのだ。
私の信念はあっさり崩れた。そんなもんなんです。私の信念なんて。
いきなり直登。
「こんなのレース中に出てきたら絶対歩くでしょ」っていうやつ。
でも前の方からスタートしたから、周りはしっかり走ってる。
大体スタート直後はみんな元気だからね。自分もやむなく走る。
スゲー息が上がって、ようやく直登終了。
3kmで尋常ならざる汗。あと50kmあるのに
「もうやめたい」
ってガチで思った。
割とフラットになったので、流れで周りに合わせて走ってるとキロ5位。
あ、ちょっとカッコつけたけど、普段トレイルではキロ5でなんて走らない。
キロ6がベースだ。
それにしても辛い。肺が痛い。
そうだ、封印していた「早朝スピード練習」的な事を数年ぶりにやっちゃったんだ。
「早朝に息を上げて練習していると突然死するよ」
って医療関係者に言われて、早朝スピード練習はやめてたの。
久々過ぎて身体がビックリしちゃったか。
肺が故障した。今日はもうダメだー。
メンタル弱い?(笑)
とはいえ
「先輩!前に並んだおかげで大変な事になったじゃないですか!」
などとは決して言えない。言えないんだ。
全ては自分の気持ちの弱さにある。
やはり自分の信念は曲げないべきなんだ。
いや待て。
サロマの時、信念を曲げないでゴアのジャケット着用しなかったら”屍”になってたじゃないか。
まだ3km。どうなる!オレ!!
「どうなる!」と言いつつ、グデグデになりながらも、ちゃんと完走はしました(笑)
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