フルマラソンでアップダウンが多いレースや風景が美しいレースも”ファンラン”で走れば本当に楽しいのですが、「ガチでタイムを獲りにいく」という目的や「初心者でも苦しさが比較的少なく完走出来る、おすすめの大会」という目的でフラットコースを探している方も多いはず!
ということで、ここでは全国の陸連公認フルマラソンから、各レースの総上昇量や気温などから導きだされる”タイムの出しやすいレース・トップ10”をランキング形式でご紹介します!
目次
フルマラソンでPBを出しやすいコース、初フルマラソンでも無理なくゴールまでたどり着けるために大事なポイントは3つ。
1.アップダウンが少なく、フラットなコースである事。
2.レース当日の気温が少なくとも20℃以下、出来れば10℃~15℃くらいが望ましい。
3.巡航ペースを落とすような、強い向かい風が吹く可能性が低いこと
かなーと思います。
以下の記事では、国内の公認フルマラソンのレース(74レース)における、高低差や平年の最高気温・最低気温などのデータを掲載しています。
コースの難易度についても、生成AIにデータを入力して5段階で判定してもらっています。
ただし総上昇量が少なくて気温も低め、タイムを出しやすい難易度と判定される「A」だけでも18レースあります。
なので今回の記事では、難易度「A」の中でも例年比較的風が弱い、大会が華やかでモチベーションが維持しやすいなど、特にタイムを出しやすいと思われるレースを「特A」として、TOP10ランキング形式でご紹介します!
【初開催から2025年までの平均風速・最大瞬間風速・気温・天候等】
栄えある特Aの中でも第1位に輝いたのは…東京マラソン!
東京マラソンが、特に記録を出しやすいと言われる理由として
全体の高低差は約10~15mと非常に少ない
都心の幹線道路が中心で、長い下り・上りがほぼ存在しない
アップダウンがないと、こんなに脚はもってくれるのかー!と実感出来るコース^^;
開催は2月下旬~3月初旬:寒すぎず、暑すぎない
気温5~12℃台が多く、記録に最適な範囲
雨天率が比較的低く、風も強すぎない年が多い
(ただし大迫選手もリタイアした冷雨・2019年や、気温が高かった2025年のような例外もあり)
路面状況・補給・給水体制も非常に安定(都市型の強み)
トップ選手・市民ランナーともに「安全に集中して走れる環境」
約100万人規模の声援(例年)
→後半の苦しい区間でも粘りやすい
沿道の人が最初から最後まで非常に多いので、見られていると思うとなかなか歩けない(笑)…じゃない、モチベーションが高まりやすい
東京の街はずっと見所ばかりなので、走っていて楽しい
参加ランナー数は国内トップの37,500人、そして日本人エリートやサブエガ・サブ3〜サブ3.5を狙うような、ガチの市民ランナーが集まりやすい
どんなペースで巡航しても同じペースで走る人が周りに多く、集団も形成されやすいですし、風除けやペースメイクの効果を得やすい
参加者が多いというのは逆にスタート後の混雑もあるということなので、特に後方のブロックだと渋滞に巻き込まれてタイムロスをする可能性があり。
「フラットな地形」 × 「理想的な気候」 × 「トップレベルの大会環境」
これらの組み合わせにより、天候や気温がさほどブレなければ東京マラソンは圧倒的に好条件が揃いまくる集大成のようなレースで「記録を狙うには最適な舞台」とされています!
【20年分の平均風速・最大瞬間風速・気温・天候等】
2位は、言わずと知れたガチレースの定番!つくばマラソン!
今年(2025年)からコースが変更になるので不確定要素がありますが、筑波大学周辺を走ることには変わりなく、急に総上昇量200m超え!とかにはならないと思います(笑)
つくばマラソンが、特に記録を出しやすいと言われる理由として
総上昇量は約100~110m前後、日本のフルマラソンの中でもかなり平坦なレース。
アップダウンがほとんどないため、リズムを崩さず一定のペースを維持しやすい。
折返しや直角コーナーも比較的少なく、スムーズな走行ラインがとれる。
気温は例年、スタート時で5〜8℃、ゴール時で10〜13℃程度。
この気温帯は発汗量が少なく、エネルギーロスが最小限となる「マラソンをするのに最適な気温」とされています。
風も強くなりにくく、乾燥していて体温調節がしやすい季節。
過去にはサブ3ランナーが1000人以上出た年もあるほど、市民ランナーのレベルが高いく記録を狙いやすい(私も初サブ3は”つくば”でした★)。
「記録を出す」ことを目標とする参加者が多く、集団走がしやすい(風よけ&ペースメイク・維持効果)。
ラップ維持に役立つ、ペースメーカー役の選手が自然と多くいたりします。
ブロック分けがタイム別に細かく管理され5分刻みのウェーブスタートを採用しているため、混雑や渋滞・ロスタイムが発生しにくくスムーズ。
給水や誘導も必要十分で過不足なく、ロスの少ない走行環境が整備されている。
電車アクセスや会場の導線も比較的良く、スタート前に消耗しにくい。
台風シーズン終了後の11月下旬開催で、比較的雨になることが少ない。
寒すぎず暑すぎず、風の強さも程よいことが多く、天候リスクが相対的に小さい。
関東在住者にとっては遠征不要でコンディション調整しやすい。
コースは大規模都市型マラソンに比べて田舎の風景(地元の方、すまん!)であることは否めないので、面白みに欠けるという人もいるかもしれません。私はそんなこと、一切思いませんが!(笑)
田舎のため(2回も言うな)沿道の応援はそこまで多くなく、華やかな雰囲気はさほどない。いや、全くない(もうやめなさい)。
これまではレース後のシャトルバスに乗るため、長い行列に並ぶ必要がありましたが…コースが変わって研究学園駅近くがスタート・ゴールになるため、アクセスは良くなるかもですね(*^^*)
つくばマラソンは「気温・風・高低差・参加者レベル・運営」といった5要素すべてが記録向き。
東京マラソンのように抽選という訳ではないので、エントリー開始日時にパソコンやスマホの前でしっかりエントリー準備していれば、出場出来る可能性は極めて高いです。
【20年分の平均風速・最大瞬間風速・気温・天候等】
3位は… 例年サブ3達成率が非常に高く、「日本最速の市民レース」と呼ばれることもある、
別府大分毎日マラソン!
別府大分毎日マラソンが、記録を出しやすいと言われる理由、こちらです!
大分市→別府市→大分市を走る往復コースで、海沿いの国道10号線をメインに使用。
長い直線と緩やかな高低差により、ピッチやストライドを乱す要素が少ない。
折り返しはあるが、直角カーブや細かなアップダウンは少なく、リズムを保ちやすい。
スタート(正午)時の気温は5〜8℃、ゴール時は10〜13℃程度と理想的。
湿度が低く空気が乾燥しており、体温調節がしやすい。
海沿いながら、過去の気象データでは強風の日は少数で、安定した気候が多い
制限タイムが厳しいため、おのずと参加者のレベルは高い。
ペースが揃いやすく、集団走・風よけの恩恵が受けやすい。
サブ2.5〜サブ3を狙うランナーが多く、「自己ベスト率」が非常に高い大会として有名。
1位は堂々の”別府大分毎日マラソン”!
2位以下、つくば・東京・防府・大阪国際女子・福岡国際・静岡…と、フラットで気温の低い高速コースが並びます!
【現在鋭意作成中!完成に向けて頑張っております!2025/6/14】
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やはり、東京でしょうw
あつしさん、確かに(笑) あの素晴らしいコース、一度ってみたいです!決して当たる気がしないですが…(;^_^
ガーミンの高度上昇・下降データ、お持ちならご提供ください~。走った事が無いけど「最高のコースです!」って記事にしますww
いや、古河です( ・`д・´)キリッ
僕でもサブスリーできたコースですから~
ふみさん、コメントありがとうございます! そちらは大丈夫ですか?もう日常にもどりつつありますでしょうか。
古河は2回走りましたが、つくばに比べると個人的には苦手で^^;
ふみさんは古河で2時間51分なんですから、つくば走ったらサブエガいけると思うんですけどねー。
いつか一緒につくばや別大、走りたいです(*^^*)