2時間55分切り!2017年つくばマラソン レースレポ

2017年11月のつくばマラソンで、2時間55分切りを達成しました。

2時間55分切りを目指す方の参考に少しでもなれば幸いかと思い、掲載させて頂きます。

つくばマラソンに向けての練習内容

サブ3の、さらにその先を目指すにあたって練習内容を考えた時、自分が今まであまりやってこなかった練習を重点的にやってみようと考えました。

今まで逃げてきた練習は”月間走行距離を意識して積み上げる事”と”ミドルレンジの距離を速いペースで走る事”だと感じていました。従って

1.月間500kmを2ヶ月続けてみよう

2.閾値走やペース走は距離長めで

という事を念頭に練習に取り組みました。

詳しい練習内容はこちら

サブ3を達成したランナーに、さらなる高みを目指すモチベーションが残っていれば(笑) 次に目指すのは一般的には2時間55分切り。 その目...

レース前の事。ウェア・持ち物・作戦

レース2週間前のキロ4・20km走で左足のアキレス腱を痛めました。

そこからは自宅でエアロバイクを中心に回復を図る事に。

レース1週間前に10km走(38’49)で無理矢理刺激を入れて調整したものの、最後に万全な調整を行う事が出来ずに本番を迎えました。

ウェア

1,チームのランシャツ

2,サングラス

3,アシックスのポケットが7個ついたマルチポケットパンツ

4,Tabioの五本指ソックス

5,adizero japan boost3

持ち物

1,アミノバイタルパーフェクトエネルギー130g×2個

2,honeyplus ここでジョミ×2本

作戦

3週間前のレースシュミレーションとして実施した30km走で走った時のペースと同様、4’05/km前後で巡航して、最低でも30kmまではペースダウンせずに行く。30km以降は行ける所まで粘る。

体調は良好。アキレス腱は…何kmまで持つか分からないので、出たとこ勝負だ。

つくばマラソン完走記

スタートの時間である9時より30分以上前にスタート地点に向かう。

同じく北海道からつくばに参戦、初サブ3を目指している他チームのお知り合いYさんとバッタリ。談笑しながらAブロックへ。お互いサブ3しましょう!と誓い合ってスタート!

スタート~5km

20’41(4’20,4’08,4’10,4’01,4’00)

早い時間に並んだつもりだったが、結構後ろからのスタートになってしまった。スタートラインまでのロスタイムが11秒、スタート後の混雑も酷い。最初のラップは遅くなってしまった。でも焦らずにマイペースで巡航。フルの終盤で粘るには最初に変な動きをせずに静かに走ることが大事なんだ。楽に楽に、を心がけて。
それでも5km地点の通過タイムは悪くなかった。序盤の滑り出しは良好。

5km~10km

20’17(4’05,4’01,4’01,4’05,4’05)

ゆるい登り下りが出てくる区間。ここでリズムを掴んで、4’05/kmではなく、少し速めのペース、4’02/km~4’03/km位を体に慣れさせ、そのまま巡航したいと思っていた。アップダウンで数秒のラップは前後するものの、ある程度思い描いていた展開に持っていけた。6km過ぎにはセカンドウインドで自動巡航へ。いつもは7~8kmにならないと自動巡航モードは来ないのに…まれにみる絶好調を感じた。

10km~15km

10km~15km 20’17(4’07,3’57,4’03,4’02,4’02)

日差しが強くなってきた。時折正面に太陽が位置して非常に眩しい位。サングラスは必須だった。そして去年は袖ありのTシャツを着用、暑くて袖が邪魔で邪魔でしょうがなかったけど、今年はランニングチームに入ったのでチームのランシャツ。暑くなってきたけど、去年と比べて格段に快適。当たり前だけど、走るために作られたランシャツは偉大だ。呼吸も静かに15km通過。

15km~20km

20’07(4’01,4’00,3’59,4’01,4’02)

15kmでジェルを一口。ゆるく登る場面では周りのランナーに比べて速く登れるし、呼吸も乱れない。フードバレーとかちハーフの時も感じたけど、今回の練習ではjogのコースを坂が多い場所を中心にやったお陰か、坂を苦にしないランナーになってる事に成長の喜びを感じながら余裕で巡航。
20km地点での余りの余裕度と、ほぼキロ4巡航でも問題ないような感触で「終盤も落ちるイメージ湧かないし、2時間51分~52分はいける」と思った。脚の怪我の事なんて順調過ぎて忘れてた(^^;

20km~25km

20’17(4’03,4’04,4’01,4’04,4’01)

ハーフ通過は予定より速い1時間25分48秒。でも、なんの不安もなく走れたのはここまで。
ハーフを過ぎて左足のアキレス腱に僅かな違和感が…
「やべぇ。忘れてたけど、アキレス腱痛めてるんだった。影響が出てきてしまった…」
そこからはみるみる痛みが増してきた。

25km~30km

25km~30km 20’36(4’04,4’07,4’08,4’06,4’06)

痛みが増してくるにつれて不安もどんどん大きくなっていった。
「まだゴールまで長い。本当に最後までもつのか」
「無理してアキレス腱が切れたりしないだろうか…」
それでも30kmまでは痛みが比較的弱かったので、ペースダウンも最小限に抑えられた。

30km~35km

30km~35km 21’13(4’08,4’12,4’19,4’16,4’10)

30km以降は明らかに痛みが強くなって、左足に力を入れづらくなった。予定より大きくペースダウン、サブスリーペースまで早くも落ちた。ここまでの貯金もあって30kmの通過タイムは予定を上回るタイムで2時間2分15秒。しかも身体も呼吸も昨年のつくばより格段に余裕あり。

クロカンコース中心に月間500kmを重ねた成果を感じる。でもでも…痛くてペースダウンを抑えられない。こんなに絶好調で余裕があるのに…悔しさともどかしさで一杯の気持ちになった。

走りに大きく影響のある故障を抱えてレースに臨む人はこんな気持ちなのか…初めての体験に「ちくしょーーちくしょーー!もったいねぇーーー!」と、本当に悔しくなった。でもまだレースは続くんだ。何とか最後まで持たせないと。

35km~40km

22’02(4’24,4’18,4’26,4’32,4’43)

35kmを過ぎると、もうとにかく1歩1歩痛い左アキレス腱をかばいながら走るだけのような状態。ペースはガタ落ちだし、これからどこまで落ちていくか分からなかった。

9割方2時間55分切りは諦めていました。サブ3死守、PB達成というだけでも良いじゃないか、怪我を抱えながら充分頑張ったよって。そんな気持ちに心が支配されかけていた時。

突然38km地点で何度も大声を張り上げてる人が。何だろう…

よく聞くと…
「げんちゃん、諦めるな!いけ!いけるよ!まだ大丈夫だよ!」
北海道から応援の為に駆けつけてくれていた仲間でした。

遠い茨城のつくば、まさか道中で仲間からの応援を受けるとは思ってもいなかったし、諦めかけていた心を分かっていたような言葉に感動して気持ちをかろうじて繋ぎ止められました。本当にありがたかった!感謝感謝ですm(_ _)m

40km~ゴール

9’08(4’13,4’04,1’01)

40km地点でタイムを確認。2時間45分30秒だ。残り2.195kmを9分30秒で行けば55分切りに間に合う!ってすぐに分かった。

残り2.195kmを9分30秒…それは去年初サブ3したつくばのラスト2.195kmのラップタイムだと覚えていました。

瞬間的に「まだいける!ここからは去年の自分と勝負だ。アキレス腱は痛いけど、最後は思いっ切り踏み込んで2時間55分切ろう!」と決意してラストスパート。

最後、つくば大学構内のちょっとした急坂も「地元で練習してきた坂に比べたらユルい坂!たいした事ない!」と思いながら一気に駆け上がる。

そしてここにきて徐々に痛みが和らぐ…というか、ラストスパートに集中して痛みを感じなくなった?いずれにしても痛みが和らぎさえすれば身体はまだ動いたので、夢中でゴールに向かった。

そして競技場に入る…2時間54分台の時計を見ながら歓喜のフィニッシュ!

最後の2.195kmは9分08秒(4’10/km)でした。

2時間54分38秒

ゴール後

ゴールした後は歩くのにも難儀する位になっちゃった。
1歩1歩歩く度に痛みが響く。
こりゃ、しばらくは休養を余儀なくされるなぁ。まーしょうがないか。

アップデートを見ながら応援してくださった皆さま、5km毎のブルーシートを通過する度に「皆に見てもらっている!頑張ろう!」と思えました。

本当にありがとうございました!

げん

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げん