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2018 仮装でサブ4ペーサーの北海道マラソン レースレポ

今年も夏祭り・北海道マラソン、仮装して走ってきました!

前日まで風雨がそれなりに強かったですが、レース当日はナイスコンディション!

夏のマラソンなのにPBを達成した仲間やコースベストを出せた友人もたくさんいて、みんなワッショイワッショイでした♪

私はいつも通り、記録を狙うような事はせずに”クレヨンしんちゃん”の仮装で楽しみつつ、非公認wサブ4ペーサーとしてサブ4を目指す方々と楽しく走りました。

それでは北海道マラソンレースレポです!

レース前

自宅を6時40分位に「クレヨンしんちゃん」の仮装をして出発。意を決して国道にでると。。。

「おぉ!今年は歩いてる人が少ない!ラッキーヽ(・∀・ )ノ」

と思ったのもつかの間、歩行者がいないと今度は車からの視線が気になるのね。

やっぱチラチラ見てるわー。車内で視線をそらす人も、半笑いも、無表情もいるわー(笑)

甘んじて駅までの距離を忍び切り、駅のホームでも色々な質の視線を感じならが耐え、電車に乗りマラソン会場となる大通駅へ。

ふ~、今年も辛かったー笑(もうやめろ)

去年の自宅~地下鉄駅までの様子

会場では仲間と写真を撮ったり談笑したりしてスタート時間の20分程前まで過ごしました。

その後、スタートブロックへ。私のゼッケンはBブロックでしたが、Cブロックの最後尾へ。

だって…しんちゃんの格好でガチ風味漂う、道マラサブ3狙いのランナーばかりなBブロックに入ったら袋叩きでしょ?笑

というのは冗談で、BブロックやCブロックの前の方は巡航ペースが速いので危ないですからね。5’30/km巡航を予定していたのでCブロックの最後方が丁度良いかなと。

ほどなくして9時、スタート!



スタート~5km 27’40(5’32/km)+ロス1’30

今日は1kmを5’30程度、5kmで27’40(5’32/km)辺りを目指して走る予定でスタートしました。

そうすればスタートロス2分+3時間54分(5’32/km)で、グロス3時間56分前後位でゴール出来るかなと。無料の非公認ペーサーなので繊細な成果(3時間58分~59分でゴール)は求めません(笑) それやろうとすると、沿道のキッズにお菓子もあげられないし、知り合いのエイドにも止まって寄れない完全な”お仕事”になるからーw

繊細では無いとはいえ”安定巡航中”と背中に書いちゃってる手前、テキトーな感じになるとヤバい。非公認でも無料でも”ペーサーやる”って背中に書いてある限りその責務は負うし、問題があればクレームも当然だ。

一応左腕にガーミン、右腕にGPSでは無い、amazonで2~3千円位で売ってるラップ時計を装着。GPSとレース中の距離標識がズレる事が結構あるので、ペーサーやガチランの時は手動のラップ時計が必須。

スタートしてすぐには動かなかったものの、スタートラインはロス1分30秒程で通過。

自分の周りの方々は5’30/km前後で巡航していると思われ丁度良い流れ。Cブロックの後方で良かった。

スタートしてすぐにお知り合いのランナーやお初にお目にかかるランナーの方が「しんちゃん頑張ってください」などと声をかけてくれて「お祭り始まったなー!」という気分に♪

5km~10km 27’35(5’31/km)

比較的涼しめとはいえ、やはり道マラは道マラ。暑い。サブ4が狙える近辺のタイムで走るランナーは多く、給水所はかなりの混雑。ただし、道マラの場合は給水所が割と長い。手前は混んでるけど、奥は空いている事が多いので、エイド毎に奥のテーブルを狙ってスポーツドリンクや水を摂取。身体にもかける。

ランナーも少しずつバラけてきたので、キッズにお菓子を配り始めた(笑)

10km~15km 27’59(5’36/km)

長くて暑い創成川トンネルを抜けて札幌中心街に。沿道の声援も多く、華やかな感じ♪

今年は去年の教訓を生かし、「しんちゃ~ん、頑張れ~」と、”しんちゃん”と呼ばれた時に反応しようと思っていた。「頑張れ~」で反応すると、自分への声援ではない事があって、恥ずかしくて穴に入りたくなるからだ。ここまではうまくいっていた。その時だ。

「あ!しんちゃん!!頑張って~~!!」

と何人かの黄色い”しんちゃん”への声援が聞こえたので

「は~い!ありがとうございま~~す!(*^^*)」

と応えたところ…目線が合わねぇ…うぉ、マジか。これヤバい、何故?後ろを振り返る

「おぉ~、ここにいたんだ!ありがとう~!」と応える男性。

まさかこの御方…本名が”しんいち”なのか”しんじ”なのか”しんたろう”なのか分からないけど、あだ名が”しんちゃん”なんだ!この男性のお知り合いが応援してたんだorz

また今年も穴があったら入りたくなっちゃった。

そのあとしばらく、自分も周りのランナーも口を開かず「ザッザッザッザッ」という足音だけが響いていた。

ショックでペースダウン(笑)

“去年の教訓”についてはこちらに詳しい

15km~20km 27’49(5’34/km)

気持ち的に穴から出てくるのに2km程かかりましたが(笑)気を取り直して巡航。相変わらずしんちゃんの人気は素晴らしい。うら若き女性から

「あ~ん、可愛い~~♪」

とか言われるとオッサン勘違いしちまうぜw

20kmが近づいてくると、何やら疲れてきた。

「あれ!?まだ20kmいってないのに、なんで疲れてんだ??」

でもすぐに分かりました。先週の十勝岳だ。疲労が抜けてなーい。

ちょっと先行きが不安に。


20km~25km 27’37(5’32/km)

今年もきた。新川通り。相変わらず折り返し地点まで長いなー。沿道の声援も少なくなるし、日陰になる建物などが一切に無い場所なのもあり、徐々に精神的にキツくなり、次第に身体もキツくなってくる場所。

ペースダウンする人、歩く人、止まる人がポツポツ現れてくる。

淡々と進んでいこうとするものの、脚がヤラれはじめた。心肺的にはラクなのに、脚が無くなってくるあの感覚、ヤダねー。ウルトラ走ってない頃は、この感覚でよくヘタれてたわ。

今は大丈夫。こうなってからがウルトラ!って、まだ25kmだけど(笑)

25km~30km 27’39(5’32/km)

ようやく新川通りの折り返し。ちょっと元気が欲しかったので、1個だけ持ってきていたアミノバイタルを注入。「やっぱりお前、ゼリー大好きじゃねぇか!」ってな感じですよ。昨日はたいして復活しなかったなー(笑)

ゼリーって効果あんのか?っていうの記事はこちら

折り返してしばらく進むと、九州から参戦してサブ4を目指す友人Mさんを発見。彼はサブ4達成済みですが、今回ミニオンの仮装をした上での初サブ4を狙っている。2年前に千歳JAL国際マラソンで私がサブ4ペーサーをした時に、ゴールまで付いてきてくれた御方。

「Mさん、いきますよ!」

とお声かけ。どうやら疲れて5’50/km辺りまでペースダウンしていたようだ。

そこからは一緒に巡航。ちょいちょい喋りながら。

「喋れるって、余裕アリアリじゃないですか」

「いや~、脚がちょっとヤバくて」

やっぱり脚が無くなると、心肺に余裕があってもペースダウンしちゃうんですよねー。

30km~35km 27’32(5’31/km)

いよいよ30kmを過ぎて新川通りを抜け、マラソン本番。

やっぱりここまで来ると苦しんでるランナーが相当多くなってくる。公式・私設問わず、エイドで止まってるランナー多数。歩いている人もかなり多いので、沿道の声援で横を向いてるとぶつかりそうになる。

そんな状況でもミニオンの友人はしっかり付いてきている。

道中お話してくれて先に行ってしまった、サブ4を目指すランナー達も続々落ちてきてる。やっぱ道マラ、サバイバルだなー。

35km~40km 28’02(5’36/km)

そして終盤。40km近くなってくると、周りは皆キツそうだ。

ミニオンの友人が離れ気味になる度に「遅れないで!」と呼び寄せたが、それは彼なりの”礼儀”だったようだ。

「クレヨンしんちゃんとミニオンが近くにいたらマズい状況になる」

彼もまた”プロ仮装ランナー”の意識を持った人だった(笑)

そうこうしている時に1人の、白いTシャツを着た男性ランナーが話しかけてくれた。

彼「いまどれ位で走ってるんですか…ハァハァ」

げん「5’30/km~5’40/km位です」

彼「付かせてください…ゼィハァ」

ミニオン「残りキロ6でも大丈夫だからいけますよ!」

彼「気を抜くとキロ7にでもキロ8にでもなっちゃいそうなので…ヒィハァ」

げん「分かりました!最後までがんばりましょう!」

40km~ゴール 12’42(5’47/km)

とうとう最終盤、北大構内に入る。もうこの最終盤、サブ4を狙うような位置で5’30/km~5’40/kmで走っていれば、ランナーを抜かす一方だ。

チームメイトでサブ3を目指していたランナーがここまで落ちてきた。

「サブ4は死守しよう!」

付いてこれなかった。

同じくチームメイトでサブ3.5を目指していた仲間が落ちてきた

「ここがサブ4デッドライン!何とかサブ4死守!」

付いてこれなかった。

もうみんな極限まで疲弊している。

そんな中で、白いTシャツの彼は激しく息を切らせながら何とか付いてきている。

少し振り返ると…白いTシャツじゃねぇ!真っ赤なTシャツじゃないか!

乳首が擦れて血まみれになっている中での必死の粘り。

ミニオンの友人も根性で何とか苦しい表情ながら追ってきてる。

もうこの時点で2人の頑張りに泣けてくるわー(ノ∀`)

ラスト2km、ラスト1km、何度も「頑張れ!頑張れ!ラスト粘って!」とお声かけして、とうとうきた。

そこを右折すれば、ゴールまで300m程でゴールだ!

右折したところでペーサーの役目を終え、白いTシャツの彼、ミニオンの友人にハイタッチをしつつ

「サブ4本当におめでとうございます!ビクトリーロード、最後楽しんでゴールしてください!!」

とお祝いの言葉。

自分はゴール手前で待ってくれていた家族と少し話をしてゴール!

今年は娘に「しんちゃんの仮装やめて」って言われなかったー!!(笑)

3時間56分05秒。

それにしても、やっぱりマラソンは熱いわ-ーー!!
サブ4ギリのラインで死ぬ気で粘るランナー達の熱気、本当に凄かった。

やっぱり真剣勝負のマラソンは面白い!!

自分も何とか時間を作って練習を積み、つくばで再びPB目指したい熱い気持ちが湧いてきました! こんな気持ちにさせてくれて、本当にサブ4ペーサーして良かった。

ゴール後

ゴール後はミニオンの友人や道中声をかけてくれた方、見かけてくれて途中まで付いてきてくれた方など、何人にもお声かけ頂きました。感謝の言葉を頂くのですが、感謝したいのは私の方なんです。感動+熱い気持ちにしてくれて、ありがとうございました。

ランナーはみんな、本当に気持ち良く爽やかな人が多いな!

完走証をもらいに歩いていると1人の男性がお声かけしてくれ、

「あ!レース中見ました!最後抜かれたんスけど、速かったスよね?どれ位でした?3時間56分?私57分でした。サブ4ペーサーにしては、ちょっと速いスよね?」

みんながみんな、爽やかで気持ちの良い人ばかりとも限らない(いや、実際速いし悪気はないでしょ笑)

北海道マラソンに参加された皆さま、応援してくださった方々、ボランティアスタッフの皆さま、お疲れさまでした!

げん

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げん