つづき。
十勝岳トレイルレースレポ前半はこちら
3kmで肺が故障、あと50km以上あるんだけど、本当にやめたくなった。
周りのペースに合わせてるとキロ5だし、何なら4分台/km入ってるほど速いし。
とりあえず、ゆっくりジョグペースで進むしかない。まだ先は長いんだ。ペースダウーン!
落ち着こうと思って、あえて止まって写真撮影した。
10km。最初のエイドがやってきた。ここでもしばらく止まって補給&壊れた肺を整える(笑)
10kmのエイドを過ぎてから結構な雨脚になってしまった。
ここではそんなに寒くなかったけど、これがお山の上まで続いたら寒そうだな…
ひたすら登りメインの林道っぽい道を進む
17km~18km辺りで石ばっかの場所に出た…ナニコレ
こんな所、みんなよく走るな~と感心しながら、自分は歩く^^;
だって転んで怪我したら進めなくなるよー。どんなに遅くても完走する事が一番なんだ。
でも一度転んでスネ打った。
ゲーター履いてたから見えなかったけど、レース終わって確認したら、めちゃ腫れていて血も出てた。やっぱりトレランは危ないぜ。
やがて20kmのエイド。OS1ゼリーもらって、ゆっくりくつろぐ。
さぁ、ここからは初めての山岳区間だ。
レース前の開会式で
「山頂の気温は8℃、風速は10m、分かりますね?体感温度低いですよ!装備に注意です。」
と注意喚起を受けていた&確かに風が冷たくなってきたので、お山のふもと・望岳台と書かれた岩の場所で止まってザックを下ろし、ゴアテックスのジャケットと手袋を着用して山へ。
折り返しの十勝岳避難小屋までの勾配のキツいこと…ふくらはぎがピクピク、2回ほど攣りかけました。キツくて写真撮る余裕なし(笑)
お腹が減ってきたので、登ってる最中にオニギリ1個を食べる。ゼハゼハしながら食べるオニギリの味は…何も覚えてないw
装備のお陰で寒いと感じる事も無く、無事に折り返し地点までたどり着いて下りへ。
しばらく下ると歩行区間に突入。なに歩行区間!初体験!堂々と休めるじゃない!!(笑)
でも…みんな歩くの速!!どんどん抜かれるよ~w
さすがに歩行区間、なんだか緑が多くて道が狭い。そして岩場の下りが急だよ。
歩行区間が終わって元気に走りだすも…
ずっと砂利道で超走りづらーーい!!足裏いてーーー!!
この砂利区間が一番キツかったなー。ハンガーノック気味になって、ゆるい下りが続く場所なのにキツくなって歩いた。止まった。
「あー、コレはすぐに補給しないとマズいやつだ。補給した上で我慢して巡航していれば、少ししたら楽になる」
サロマを4回も走っていて良かった。経験が血肉になってるよ。自慢じゃないが”復活”の仕方もお手のものじゃないか。(自慢)
すぐジェルや黒糖ナッツを食べて、水やポカリをガブガブ。
そして我慢して巡航していると…30分位かな。楽になってきた。
あ!やっぱジェルって効果テキメンだよ!!(笑)
で、32kmのエイド到着
手持ちの水が無くなってきたので補給。
結局このレース、水やらポカリやら、2.5リットルくらいは飲んだな。
水が少なくなってきた時の恐怖感も少し味わえた。やっぱ水が無くなるのは怖いわ。
この32kmのエイドで大学生?位の若い女の子スタッフが
「あともうちょっとですから、頑張ってくださいね!」
と元気良く励ましてくれた。
私の他に数名のランナーがいたけど、しばらく無言…何故ならまだゴールまで20km以上あると全員分かっているからだ(笑)
悪気は全く無いんだ。心が折れかけたけど(笑) とにかく励ましてくれようとしたんだから、
「ありがとう!行ってきます!!」と答えた。
「ちょ、待てよ!(キムタク風)まだ20km以上あるんだよ」なんて言えない。オトナだからね(笑)
しかし、走り出すと、エイドの会話が後ろから聞こえてきた。
男性スタッフ「”もうちょっと”って、まだゴールまで遠…」
言ってくれてありがとう(笑)
それにしても、野を越え川を越えしてると、段々とグデグデになってくるね。ロードが楽に思えてくるよ(気のせい。決してロードの55kmも楽ではない)
そして、やっとゴール見えた!
無事に6時間ちょいで完走、3ポイント獲得する事が出来ました!
これで、先日完走した大雪山ウルトラトレイルの40km2ポイントと合わせて5ポイント、STYへエントリーする為の抽選に申し込みは出来る!!
…と思ったけど、十勝岳55km・1500m程度の獲得標高でこの疲労…STYって90km以上の距離で4000mを超える獲得標高でしょー。夜間走行あるし。やべ、想像出来ない。
UTMFなんて信じ難い、超ド変態レースだわ。
UTMFのような100マイル攻略はおろか、STYへの道すら果てしなく遠く思えてきた。
十勝岳トレイル、応援してくださった皆さま、ありがとうございました!!