2018つくばマラソンレースレポ、後半です。
前半はこちらの記事です。
目次
20’21(4’01,4’06,4’06,4’03,4’05) 平均4’04/km
いよいよ30km地点。通過タイムは
2時間1分45秒(4’04/km)
去年の30km地点、通過タイムは
2時間2分15秒(4’05/km)
25km~30km区間でわずかに頑張ったおかげで、去年より30秒速く通過。
「まずは30km地点を去年と同じくらいのタイムで通過する」
という計画通りにできた。
そしてPB達成には、ここからの30km~35km区間が最も大事だと思っていた。
去年はこの区間、疲労と脚の痛みがあり、21分13秒とサブスリーペース・平均4’15/kmまで落ちてしまったんだ。
今年は何とかペースを維持したい。そうすればPBは濃厚になる。
そんな事を思いながら、30kmを過ぎて気付いた事が1つあった。
(ダメージが少ない…こんなに疲れていない30km地点は初めてだ)
これは明らかにヴェイパーフライ4%の恩恵だと感じる。
これならいける。
スタートから30km地点までの、単純な移動区間は終わりだ。
ハムの後ろや臀部に疲労感を感じ始めたものの、
「そんなのはいつもの事。我慢して、さぁここから!」
と気合いを入れる。
そして、閉じていた目を開けるw
周りの雰囲気、息遣いが少し荒くなってきたランナーが出てきた。
そして少しずつペースダウンする人も増えてきた。
ペースを維持して走っている分には、あまり抜かされない。
まだ自分の呼吸は比較的静かで大丈夫。身体も大丈夫。このまま維持していける!
志村けん・バカ殿のコスプレランナーに追いつく。
このお方、つくばや古河はなももなどで毎回見る速いランナー。
キッズに応援されると「アイーン」をしながら楽しませているのにも関わらず、とても速い。
これまでは、いつも自分が走る位置より遥か前でレースを進めておられたので、遠くで見て尊敬しているだけだった。
私は小心&人見知りなので、話しかける事などは不可能(笑)
その憧れランナーに初めて追い付いた。しばらく同じ位置で走れて嬉しかった。
そして心の中で敬意を払いながら、前に進ませて頂いた。
ペースを何とか維持して頑張っていると、息を切らしながら後ろに付いてくるランナーも結構いる。自分も苦しくなってきたけど、多分後ろに付いてくるランナーの方が苦しいはず。
「自分も頑張ろう」
と思えるけど、荒れた息遣いは、ほどなくして遠ざかり、そして聞こえなくなる。
そしてまた新たな息遣いが後ろに付く。その繰り返し。
お汁粉ポイント。これまで3年連続で取った事がない。
「今年は取ろうか…」
と一瞬迷ったけど、自分の周辺でお汁粉を取るランナーは全くいない。
「( ゚ェ゚)・;’.、ゴフッ. ってなったらアレだし、そりゃそうだよな」
今年も諦めた(笑)
前半の瞑想・ラクさ加減からは想像出来ないくらい、キツくなってきた。でも、
「何とかこの区間まではペース維持しないと…せめて35kmまでは」
と思いながら、頑張って走る。頑張り度合いでは10段階で、すでに6~7には達していた。
「キツくなったら笑え」
沿道の声援に応えて笑顔を作るのが、ペース維持には大事なんだ。
なるべく沿道の声援に応え、笑顔で走ったことで何とか維持できた。
21’03(4’14,4’13,4’20,4’08,4’08) 平均4’13/km
35km地点、通過タイムは
2時間22分06秒(4’04/km)
去年の通過タイムは
2時間23分28秒(4’06/km)
よし!35kmまでペースを維持出来た!
35kmを通過した時、去年より1分20秒くらい速い通過だと分かった。
「これでPBは、ほぼいける!大丈夫だ!」
と思った。
去年は35km~40kmまで22分02秒(4’24/km)までペースダウンした。
「そこまでは落ちないだろう!」
と感じていたからだ。
アップダウン…というか、緩いながらも登りが長い。終わったと思ったら少し下っただけで、今度は斜度がキツめの登りがが。コースを分かっちゃいるけど、辛れぇ~orz
自分もタイム的にはペースが落ちてるように見えるけど、他のランナーはもっと落ちていて抜かせる。自分も少し息切れしてきたかもしれない。
沿道の声援に応えながら、どうにかペースを維持していたのですが、一切声援が自分に来なくなる「地獄モード」に突入。ナゼ?
どうやら自分の前のランナー、後ろから見ただけでは分からないけど「ももいろクローバーZ」関係の何かを身体の前側に仕込んでいるらしく
「ももクロ頑張れー!」
などと、多くの声援を受けている。
おかげで自分への声援は皆無、ペースダウンしちまった!(笑)
(これは早急に彼と離れないといけない)
少し頑張って彼を抜き、再び声援を受けはじめる事に成功したw
コスプレをして走る時は当然、他のコスプレランナーと距離を空けて走らないといけないのが鉄則だが、ガチで走る時も、コスプレランナーとは離れて走らないと、タイムに影響するわ^^;
むむ~、…股関節が相当痛む。
35kmを過ぎてから、徐々に股関節が痛くなってきていたが、我慢して走っていた。
ここにきて、練習で距離を踏めてない影響が出てきたかな。いや、今年の5月・洞爺湖マラソンの時も痛くなったし、クセになってきてるか?
どうにか耐えて走っていたものの、顔が歪んでペースが落ちる。
これはヤバい。
自分の場合、こうなると辛さは一気に増し、1km毎にペースは落ちる一方。
ゴールに到達するまでに大きくタイムロスしてしまう。
これは我慢しない方が得策だと感じ、思い切って37km過ぎてから止まった。
股関節を開き、イチローストレッチなど数種類の股関節ストレッチを大至急実施。
呼吸を整えてリスタート。
痛みはほとんど感じられなくなり、ペースの維持が出来るようになった。
ここで15秒位はストレッチによるロスをしたけど、ゴールまであと5km、痛くない状態よりキロ10秒~20秒ずつ遅くなって合計1~2分遅れてしまうより、よっぽどマシなんだ。
自分の股関節痛は、ストレッチをすればレース中はどうにか耐えられる、ペースを維持出来る痛みに抑えられる。
レース後は数日間、痛いけどね^^; レース中に痛みがなくなれば良い。
ロキソニンなどの痛み止め薬は使わないよ。ノードラッグがモットー。
どうにかペースは戻せた。
股関節の痛みは収まったものの、今度は足裏が痛くなってきた。
すぐにここでジョミ
レース中の甘い糖質は吸収が早く、運動をやめさせようとして痛みを感じさせる脳を「騙す」ことができる。
しばらくすると、足裏の痛みは消えていった。
いよいよ筑波大学の構内に戻ってきた。ここまで来れば、あと少し!
苦しいながらも何とか進んでいると、足のつま先がシューズの先端に当たって痛い…
「あ、これは…疲労で着地が身体より前になってしまって、ブレーキになってるな」
このままだと、残り3kmは辛いだけでペースはガッツリ落ちてしまう。
着地を意識的に身体の真下にするようにし、腕を上げ肩を回し、肩甲骨を寄せるようにリラックス。フォームの乱れを直すように腰高のフォームにするよう気を付けながら、再度気合を入れてペース維持を図る。
9`01(4’16,4’08,37) 平均4’07/km
40km地点、通過タイムは
2時間43分10秒
残りを去年と同じく※9分ほどで走れば、2時間52分台だと分かった。
※去年のつくば、ラスト2.195kmを9分08秒で走った
しかし…ここまでのペース維持で相当疲弊していた。
ラストの踏ん張り、スパートが出来ない。
もがくように走っていると、大学構内の折り返し後のスライド区間で
「げんさん!ラストガンバ!!」
と大きな声で応援してくれるランナー。
地元のランニングチームのチームメイトで、初サブスリーを目指している方。
疲れすぎていて、たいした返答が出来なかったものの、サブスリーがほぼ確定の位置を走ってるじゃない!
「彼も頑張っているんだ!自分も最後くらい頑張らないと!」
チームメイトに気合を注入されたものの、再び4分ちょいのペースで走るのが精一杯。
ラストの急な登り坂のキツい事と言ったら…もう止まりそうなスピード感^^;
マラソンの終盤は1km毎に遠く、ゴールまで本当に長い!
ラストでもう一踏ん張りして51分台にする気力、、、出せなかったorz
それなりには頑張ったけど、どこかで
「今回は52分台でいいか…」
って思っちゃったかな。
ゴールタイムは
2時間52分10秒(4’05/km)
今までのベストは、昨年のつくばマラソンで記録した
2時間54分30秒だから…
2分20秒縮めるPBとなりました!!
まさか本当に【松】でフィニッシュ出来るとは思ってなかったから、嬉しかったー!
ゴール後は、初サブスリーを目指して走っていたチームメイトを待つ。サブスリーは間違い無いハズだけど…やっぱりマラソンは最後まで何があるか分からない。
心配しながら待ってると…
来た!55分台!!
去年もつくばでは、初サブスリーの友人をゴールで待って喜びを分かち合ったけど、今年も初サブスリーの歓喜を共有させて頂く幸運。
やっぱり、初サブスリーを目指す仲間と練習から切磋琢磨したり、ペーサーしたり、本番でその瞬間に立ち会うのは最高だっ!
改めて自分のラップ。
前半 1時間25分58秒
後半 1時間26分12秒
ネガティブスプリットはならずでしたが、ほぼほぼイーブンで走りきれて大満足!
つくばマラソンを走った皆さま、お疲れさまでした!
応援してくださった方々、ボランティアスタッフの皆さま、ありがとうございました!
今回、初めてヴェイパーフライでフルマラソンを走ったのですが、改めて2つの効果を感じました。
これはハーフや駅伝、練習での20km走でも感じていましたが、やはり「抜き気味」で走っていても
「おぉ!?」
っていうくらいのラップで走れるんですよねー。
シューズの重量も軽いから、負担にならないし。
個人差はあるんだろうけど、自分にとってはやっぱり魔法のシューズですよ。
去年より練習の量・質ともに少ないのに、ハーフもフルもPB出せたのは、少なからずシューズの恩恵、受けてます。
今年の洞爺湖マラソンで履いた「ズームフライ」ではそこまで感じてなかったのですが、ヴェイパーフライでは着地衝撃の少なさを強く感じました。
今回30kmまで余裕を持った巡航が出来たのも、レースを通してほぼイーブンで巡航出来たのも、着地衝撃による身体へのダメージが少なかったおかげでもあると感じます。
ただし、筋疲労は別問題。
30km過ぎたらそれなりにハムの後ろや臀部は疲れてきました。
でも、厚底での登り坂は少し登りにくかったかな。小さいデメリットですが^^;
何と言っても、一番大きなデメリットは「価格」ですよねw
これ履いちゃうと、他のシューズでレースを走れなくなりますわー。
だって速いラップは出るし、何より自分の弱点である30km以降の終盤にダメージが少なく、粘れるんですもの^^;