マラソンの走力と練習期間の関係

【解説動画】速い人の練習って…意外と普通じゃね?長距離が速くなるコツ、そのポイントは…意外にも○○だった!

記事の内容は以下の動画でも解説しています!

【読者の方からの質問】練習内容は変わらないのに、走力差があるのは、なんで?

げんさん、いつも貴重な情報のシェア、ありがとうございます!

1つお伺いしたい事があります。

げんざんの練習内容を拝見しています。

走るペースが私と全く違うのは当然なのですが、月間走行距離やポイント練習の内容、閾値走やインターバル、ロング走、その他のトレーニングを見る限り、特別な事をしている感じではありません。

それでもげんさんは2時間50分を切っていて、私はサブ3.5辺りです。

素質の違いはあるとは思うのですが、何が違うか教えて頂けたら嬉しいです。

★★★

なるほどですね。

私の練習内容を見て

「なんだよ、全然普通じゃねぇか!」

そういう事ですよね(笑)

練習内容に自分と大差が無いのに、結果として出てくるタイムが違うので

「何でだろう?」

と感じるわけですよね。

ムカつく気持ち、分かります(笑)

結論からいきますね♪

★結論★違いは”走歴”だけです(笑)

質問者さんの走歴は2年ほどで、サブ3.5の走力があります。

私はラン9年生で、走り始めて2年目はサブ4出来ずウロウロしてました^^;

単純に、

マラソンのトレーニングを積んだ”期間”の違い

だけだと思いますよ♪

それだけだと答えになってないかもしれませんので(笑)、少し詳しく解説していきます。

【解説】長距離が速くなるには”練習継続した年月”の影響が意外と大きい

「じゃあ、げんさんよ」

「ただ何年も練習積むだけで速くなるのかよ?」

という声が聞こえてきそうですが…

はい。そうなんです(笑)

長距離が速くなるための練習の中で即効性のあるものはない、というのは何度かブログでも記載しています。

例えば真面目に練習してきて走歴2年ほど、全力で頑張って何とかサブ3.5を達成した人が

「3ヶ月後のレースでサブ3狙います!」

とSNSで宣言したとします。

すると

「わー!すごい!頑張れ!!」

「カッケーっす!!!」

「どんどんいっちゃってください!」

などと、盛大に盛り上がるのは間違いないです(笑)

しかしながら、急激に目標のレベルを上げるようなやり方は、マラソンではあまり通用しません。

目標や目指す到達点を決めるのは大変良い事ですが、それはあくまでも段階を踏んでいくもの。

雨の日も風の日もコツコツ継続して努力をしていく事で、自分でも思いもしなかったレベルに到達する事が出来るんです。

マラソンはそんなスポーツです。

私も当初は閾値走4’15/kmでグッタリ、サブ4すら出来て無かったですからね。

それが閾値を3’40/km切って走れたり、フルマラソン2時間50分切り、キロ4巡航出来るようになるとは夢にも思っていませんでした。

ダニエルズさんは書籍で何度も繰り返し私たちに訴えてきます。

たまによい練習ができることは誰にでもある。しかし、継続性がなければ、実のあるトレーニングとはならない

ダニエルズのランニング・フォーミュラ旧版 

一気に走力がアップする魔法の練習方法はない。

長い年月をかけて、閾値(LT)を始めとする各種長距離走に必要な能力を漸増させていくことが必要。

だからダニエルズさんは

練習する際に求められるのは、その目的を明確にすることだけではない。最大限の効果を、最大の刺激ではなく最小の刺激で引き出そうとする賢い取り組みも必要だ。

ダニエルズのランニング・フォーミュラ 

このように言うのですよね。

最大の刺激で怪我するなよ、疲労をため過ぎるるなよ。

無茶な練習をするな、気分でペース上げるな、設定ペースを守れ。

計画的な休養を取れ、距離は徐々に増やせ

…などなど。

「ちょ!…これじゃ石橋を叩いて割っちゃうんじゃないの?(笑)」

というくらい、慎重なわけです^^;

どんな練習をどれほど実施するかで成長のスピードに差はありますが、少しずつ走力がアップしていくのは間違いないことです。

大事なのは諦めず、わずかずつ前進していると信じて自分に足りないと思う能力をアップする。

そういう練習を選んで継続することです。

まとめ

「もうこれ以上は速くなる気がしない」

「ここが自分の実力の天井かもしれない」

真面目に練習に取り組んで2~3年経つと、そう思いがちです。

そこでポイント練習をやめてしまうか、信じて続けるか、大きな分岐点。

質問者さんは頑張って2年も練習してきて、現在地がサブ3.5。

「なぜ”げん”は同じような練習でサブ3なのか」

と、もしかしたら憤ってるかもしれません(笑)

でもそれは練習をしてきた期間の差。

質問者さんは2年目でサブ3.5,2年目サブ4未達だった私よりずっと前を進んでいます。

マラソン練習は定期預金みたいなもの。

しかも安全にやろうとすると、月に100円までしか積み上げられないような超低額な縛りのある積立預金w

サブ3まで仮に30,000円の定期預金が必要だとして、焦って一気に500円・1000円を入れようとすると、すぐに怪我という罠が待っているというorz

しかし、安全にジョグだけ実施しても月5円しか預金出来ない。

閾値走で10円アップ、インターバルで15円アップ、ロング走で20円アップ、自分の苦手な練習ほど預金出来る金額は高額ですよ!奥さん!(笑)

そんなわかりにくい例え話はさておき(笑)、安全で確実なジョグやポイント練習を長い期間をかけて積み上げていく事でしか得られないものがあるんです。

質問者さんの走歴は2年。まだまだこれから!

引き続き、頑張っていきましょう(^^)


げん