大雪山トレイルジャーニー、70kmの部に挑戦してきました!
レースレポ【上】です♪
目次
10月のハセツネに向けたステップレースとして位置付けた、今回の大雪山トレイルジャーニー70km。
大雪は70kmで2600mほどの累積標高(今回のレースのガーミン計測より)、ハセツネは71.5kmで累積標高4600m。
2つのレースの累積標高はかなり違いますが、経験値の低い私にとって北海道随一のトレイルレースである”大雪山”というステップを踏む作業は必須。
そして、せっせと取り組んでいる近所の山”藻岩山(531m)”での山トレ効果があるのかどうか、やっている事が正しいベクトルに向いているか、是非感じたいな!と思って挑みました。
札幌から前日受付会場の遠軽町福祉センターまで、約250km。
レース前々日である金曜日の夜に38度の発熱をしましたが、薬を飲んで寝たら平熱に^^;
まだ多少ダルさや具合の悪さはありましたが、午後14時位に札幌の自宅を出発。
17時過ぎに受付会場に到着しました。
うむ。昭和感のあるところだ^^;
開会式やトークショーも行われるという事で、広い会場を想像しながら受付会場の部屋に入ると…(寂しめ?^^;)
なるほど。
こんな感じなのは、了解しました(笑)
受付完了!
廊下に出て先を見ると、人だかり。そこの部屋で開会式やトークショーが行われてるようでしたが、混雑で狭すぎて進めない…速攻で諦め5分で会場を後に^^;
来年出るとしたら、当日受付にしようw
(いや、混雑して部屋に入れなかったのは、受付会場に来るのが遅いからでしょ笑)
札幌から行くと
札幌→200km→レース会場→50km→遠軽町(遠い~ね~)
なので、レース会場から遠軽までの往復100kmが…100kmがっ!w
決してガソリン代と時間が無駄になったとは言いません(言ってる)
レース会場まで戻って車中泊をする場所に車を停め、夕食を済ませて薬を飲み、さらなる体力回復を願って早めに就寝しました。(ファミリーカーなので、目張りに思いっきり家族感があってスマソ笑)
すでにレース前、ウェアや持ち物・作戦については記事で書いていますが、軽くまとめで。
①DESCENTE RUNNING STREAM SURFACE TECH H/S SHIRT(廃番商品)
②ファイントラック パワーメッシュ
③Answer4 3Inch Short Pants 前に2つポケット、後ろにチャック付きのポケットが2つ ※1
④zamstアームスリーブ
⑤zamustカーフスリーブ 日焼け防止
⑥タビオ レーシングラン 五本指ソックス
⑦モンベルのグローブ 岩場やロープで登るような場所で利用
⑧キャップ ダイソーの200円キャップを使ってみる(笑)→いや~、使用感良かったわ~w
⑨オークリー レーダーロックパス レース時の定番アイテム
※1上記のうち、パンツはレース直前に赤のアディダスに変更しました。
※2 カーフスリーブは灼熱の低地を過ぎてから脱ぎました
①SALOMON SOFT FLASK SPEED 500ML ×2本 水分の揺れが気にならず、底が固くなっているのでザックの胸ポケットに入れやすい。胸ポケに入れたまま、フラスクの口に自分の口を近づけて、吸うと飲めるのがグッド。ポカリ500ml×2を入れる予定。
②THE NORTH FACE エンデュランスフーディー トレラン用のゴアテックス防水シェル
④ホイッスル
⑤熊鈴
⑦ネット包帯
⑧絆創膏
⑨スマホ
⑩サロモン ハイドレーションパック 2L 1Lの水を入れる予定。
⑪マップ
⑫エマージェンシーシート
⑬ガーゼ
⑭消毒液
⑮簡易トイレ
⑯LEDLENSER MT10 ハセツネ用に購入した高性能ハンドライト
⑱ポケットティッシュ
ザック
その他に、オニギリを2つほど持ちました。
今年の大雪トレイルジャーニー70kmに臨む上で、大事なポイントは3つ。
大雪山70kmのポイント1.A3の関門制限がキツいので、温存しつつもロスなく53kmまで巡航
2.エイドが少ない&気温が高くなる予報なので、水分を多めに用意
3.山岳区間の急登は今までに経験のない斜度のはず。無理せず休みながら進む
山岳に入るA3までを”アップ”とか”準備運動”と表現するツワモノもいますが、今回は特にA3関門での制限時間の厳しさがあるので、一般市民ランナーにとっては必死に頑張る区間。
ある程度登りも走らないと、当然ダメ。トレイルなのに、53kmまでの平均ペースは7’30/km程度が要求されている。
気温30度+登りを走ると息が切れて水分を欲するので、水切れ注意。
山にさえ入れれば、あとは登山のつもりで頑張り続ければ関門にかからないはず。(と思ったけど、実際はその後の関門も結構ヤバかった^^;)
起床は3時。
うん、具合は悪くない…というか、結構回復したかも!
意気揚々とコンビニで買っていたオニギリとカップヤキソバ(朝からダメだろw)の朝食を車内で済ませる。(レース序盤、やきそばが上がってきて気持ち悪かった笑)
着替えや準備を整え、車を出てレース会場へ。
すがすがしい朝だ!…っていうか、暑くなりそう~~^^;
しばらくすると、だいぶ明るくなってきて開会式。
そして、いよいよ朝5時のスタート時間に!
54分58秒(6’00,4’55,4’46,5’00,5’01,6’21,6’33,5’28,5’39,5’12)
走り出すと、もう暑い^^;
木陰もあるトレイルの道なら比較的涼しいですが、アスファルトは照り返しもあって暑さ倍増の感覚。
序盤は頑張らずに温存巡航のつもりでしたが、滝汗。
知り合いのランナーが数人いましたので話かけると、みんな「暑い暑い」と大汗でした^^;
最初は下りで少し速めのラップでしたが、徐々に落ち着いて良いペースに。
まだスタートしたばかり。暑いとはいえ順調。
1時間5分18秒(5’15,5’25,8’22,5’30,6’09,7’37,5’12,5’37,5’46,6’37)
13km地点あたりで簡易トイレ発見!
“大”が多少したかったので、躊躇なく止まる^^;
トレイルは一度トイレを逃すと、次が遠かったりしてヤバいので迷い無し!
1人待っただけで入れて、さほどロスは少なく済んだー。
暑くてゼィハァ言ってたので、少し落ち着けて逆に良かったかも(*^^*)
その後、登りであえて多少の歩きもいれつつ、問題なく巡航~♪
温存できてる感が満載。
暑くて水分の減りが気になっていた所で、19.5km地点。
A1のエイド出現。
コーラを頂き、減った水を補給。パンも頂いて食べた。
まだ大丈夫。問題なく進めてる。
1時間20分46秒(6’17,6’33,8’10,8’58,8’01,7’27,9’11,8’53,6’59,8’29)
エイドを過ぎてしばらくしてから、異変に気が付く。
「なんだか身体が重くてフラつく」
暑いとはいえ、スタートから温存していたペースだし、何も問題はないはずだ。
なのに…なのに…
もう撃沈かよ!!ww まだ20km過ぎだぞ^^;
サロマもそうだったけど、この「早すぎる撃沈問題」は深刻だよw
「暑さ?発熱した影響?なんだろう。もしかして、単なる実力不足…」
分からない。さっぱり分からない。
とにかく走れない事だけは確か。
後ろから追い抜くランナーの皆さまに心配をかけないよう、進んでくるランナーからは見えない死角の場所でザックを下ろして座り込んだ。
ポカリをゴクゴク飲み、しばらく目をつぶっていた。
真っ暗な視界の先がグルグルしてる。
…
数分が経っただろうか
「これはダメかもしれない。でも…」
はい、恒例行事みたいになってるアレだ。
撃沈してから、何とか進み続ける気持ちを整える儀式をつつがなく(笑)
「A3の平山登山口関門までは進もう。そこで関門の制限時間に引っかかるだろう」
「制限時間に引っかかるまではやめない、それがマイルールじゃないか」
その思考が再び発動。
スタートから普通に背負ってたザックを持つと凄く重くてズッシリ感じつつも、
「よっこいしょ」
って、改めて背負って歩きだす。
そしてこれも恒例、関門までの時間計算w
「現在時刻が朝の7時半、A3関門制限の12時まで4時間半だ」
「残り約30kmを4時間半だから…」
とっても簡単な計算のハズだけど全然計算出来ず、スマホを取り出して”ランナー電卓”のアプリを起動して計算してもらう。
「9’00/kmだ」
ただし、ここからは登りも増えてきて、この身体の状態では走れない場所も出てくるだろう。
「比較的走れる場所なら、8’00/kmでいこう」
そう考えて、なるべく8分前後/km位で頑張ろうと決めた。
ガーミンを見ながら200m歩いては300m走り、また200m歩いて、今度は500m走る、そんな事を繰り返す。
距離を決めないと甘えてずっと歩くから、なるべく頑張る。
こんな時に限って木々が開けていて日差しがキツく、暑さ最高潮w
しかし、このレースは腕(脚?w)に覚えのあるランナーがエントリーする、難易度の高い大雪山の70km。
こんな場所でグッタリになっているランナーなんていないので、たくさん抜かされる。
知り合いが私に気付くと「げんさん、頑張れ!」と声をかけてくれる。ありがたい。
「とりあえず12時まで頑張れば、それでこの苦しみから開放されるよ」
あと4時間半だけ頑張る気持ちは固まった(いつもながら弱くてスミマセンw)