自分の能力(走力)の限界はどこだ

自分の能力(走力)の限界はどこだ

あたまうち【頭打ち】

① 物事が一定の水準に達し、それ以上に伸びなくなること。

出典:大辞林 第三版

自分の能力(走力)的な限界って、何が原因でくるんだ?って話です。

サブ4を目指す頃から今に至るまで、基本的には「ダニエルズのランニングフォーミュラ」によるVDOT表を見ながら、閾値走やインターバル・ペース走などをやってきました。

走りはじめた当初から、ある程度のスピードは元々備わっていたように思います。

例えばVDOTの表でも

5000m=VDOT54

10000m=VDOT52

ハーフ=VDOT51

フル=VDOT46

みたいな、VDOTの表でいえば右肩上がりの状況が普通だった。圧倒的なスタミナ不足、良く言えば伸びシロたっぷりとも言えるのでしょうかね。

初フルを走ってから5年以上経って、いよいよVDOT表で見るとフラットに近くなってきてしまった…「しまった」というのは語弊があるか。フルマラソンでも自分のスピードを比較的生かせるようになってきたのかな。

現在の各レース・ベストタイムから

5000m=17’55 VDOT56.6

ハーフ=1’21’11 VDOT57.4

フル= 2’54’38 VDOT55.5

でも、最近は練習を積んでも短い距離のPBはあまり更新出来ない。

こうなってくると「頭打ち」という言葉がしっくりくるような気がしないでもない。

トレーニング原理でいう「個人の限界」ってやつか?っていう疑い。

ある程度、短い距離でのスピードが無いと、フルマラソンの巡航ペースも上がってこないよなーって。でもスピードってオッサンになってから大きく伸ばす事が出来るのか?という素朴な疑問もあり。ある程度持って生まれた素質が物を言うような気がしてならず。

閾値ペースとマラソンペースは走力レベルが高いほど近づくけど、自分は20秒/kmほどの差。そこにまだ伸びシロがあるのか…などと、少ない可能性を模索したりもします。

サブエガまではVDOT57.7、3’47/kmの閾値走が走れていれば、さらなる持久力の養成で何とか達成出来る「可能性」はありますが…その為には閾値ペースとマラソンペースの差を13秒/kmにしなければいけない。自分にそんなことが出来るのか?と、こちらも疑問に思っているのが正直なところ。

よくサブ3は努力すれば到達出来る、2時間50分切りは何かを失う可能性がある、って聞く。何が無くなっちゃうんだろう。でもこの先のレベル、自分の能力では「普通に」やってたら難しい領域になってきたなぁと感じます。

練習の常識・非常識

マラソンの練習方法って色々あるけど、一般的に多くの人が取り組んでるメニューってあるじゃないですか。

ジョグを基本として(ジョグはしない人もいるけど)、ポイント練習でインターバルだったりTペース走だったり、レペ、ミドル走・ロング走、ビルドアップ、変化走、峠走みたいなメニュー。

9年もの間、日々ジョグばかりでスピード練習をしてこなかった(最近始めたらしく笑)、北海道が誇る(ジョグだけで)ウルトラマラソン日本代表・藤澤舞さんのような方もいらっしゃいますが。

通常、平日1回上記のようなスピ練して、週末ロング、みたいな。あるいは週末セット練。月間走行距離もレベルが上がるにつれて400km500km積み上げる人もいる。

こういう練習を数年間続けていって到達する場所が個人の限界なのか。いや、こういう「常識的」な練習だって、数年間続けられない人もいるだろう。怪我や病気、家族や仕事の都合、モチベーションの低下など事情は様々だ。身体的な限界の前に、他の理由で記録を狙える限界がきたりする。

ところで、実業団で走るような凄い人たちから、レベルの高い市民ランナーまで、速い人・強い人たちってどこか「常識的」じゃない所がありますよね。

考えてみてほしい。身近なラン友でも「それ!おかしいでしょ!!」っていう練習している方、いらっしゃいません?(笑) 毎週40km走が基本だったり、フルの練習なのに100km走したり、月間500km・600kmはおろか、1000km走ってる人がいたり、((;゚Д゚))ガクガク

かの有名な、年齢別フルマラソン世界記録保持者である保坂好久さん(60歳で2時間36分30秒)は、30年以上毎日朝・夕1km下り坂インターバル5~7本、ジョグも合わせると日々30kmの距離を走ってたらしいですしね。それにしても、毎日朝晩インターバルって!

年齢別世界記録を保持!「脚が痛くたって必ず走る」

「常識的」な練習から、本に掲載出来ないような(笑)「非常識」な練習に移行しても問題のない身体と練習時間・モチベーション、どれが欠けてもダメなんだろうな。

全て持ってる人が長い間厳しい練習を重ねることで、一般的な男子が努力で到達出来る限界とも言われる「2時間+年齢」、そして素質のある人がそれ以上の高みに届くんでしょうね。

今日の自分の練習、17kmのjog 1’38’00(5’45/km)

至って「常識的」だな。これじゃダメかw

げん