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【コラム】VDOTと練習ペースの幅とか

【コラム】VDOTと練習ペースの幅とか

★新企画・コラムについて★

ハシルコトの通常の記事(書籍・エビデンスを引用して進める内容)とは異なり、私(げん)の個人的な感想や意見・感覚を元にして進める記事です。なので全てのコラムはあくまでも”個人の感想”として、参考程度にしてください^^;

なお、このコラムはガーミンコネクトで不定期に書いているものをブログの記事としてリメイク、修正してアップする事が多いです。

ガーミンコネクトでは日常的な練習の内容や、その時々に感じたこと、コラムとして記事にする”ベース”となる日記も記載しています。

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(くっ、走り始めからとても苦しい…最後まで、走り切れる気がしない)

という気持ちが湧いてくる、スピード練習の序盤。

ダニエルズさんの言う通り、各距離で精一杯頑張ったレース結果のうち、最も高いVDOTを採用してスピード練習の設定ペースを決めた。

でも、閾値走は毎回タイムトライアルのように苦しくなるし、設定ペースで走り切りたいけど…ラップは徐々に落ちていって苦しみ抜いてようやく終わる。

(おい、ダニエルズ…これ絶対おかしいだろ、バカヤロウ!殺す気か!)

という“反旗を翻(ひるがえ)す”ような気持ちさえ、湧き上がってきます(笑)

でもこの感覚って、あながち間違いじゃないと思うんですよ。

だって苦しいものは苦しいし、耐えられないものは耐えられない。

・朝に実施するスピード練習なのか、夜に実施するスピード練習なのか。

・トレーニングを線で見た時に、前回のポイント練習の疲労とダメージが残っているかどうか。

・カーボンシューズを使ってテーパリング・ピーキングをして、最高の状態で走ったレースから導き出されたVDOTによる設定ペースが、ノンカーボン・薄底練習シューズで実施する、常に疲労が残る日常のポイント練習の強度として合っているのかどうか。

そんな感じの理由が、主に考えられるところかな~と。

それ以外にも私たち市民ランナーは、日々家庭や仕事などの疲労やストレス・細かい事情があり“最高の状態”で練習に挑めることは、ほとんど無いと言っても過言ではないと思うんです^^;

スピードタイプのランナーが、スピードに余裕のある走歴の浅い期間ならまだしも…

走歴が重なってきてレベルも高くなり、スピード的な余裕度もなくなってくると、本番当日に最高のコンディションまで仕上げて一発出したタイムのVDOTを基準にしての練習は難しい場合も多いと思うんです。


私(げん)の場合で言えば、各距離のレースのベストで最も高いVDOTは、ハーフのベストタイムである1時間16分36秒(2024丸亀国際ハーフ)で計算出来る”VDOT61.4″。

そうなると、練習で実施すべき設定ペースは…

Mペース3’48/km、Tペース(閾値走)3’36/km、インターバル3’19/kmとなる。

…ほんと、そんなのマジで無理ww

ちょうど先日(10月1日)に1000m+8000mのビルドアップを実施、1000mを全力で走ってから200mレストを取って3000mモデレート+3000mMペース+2000mTペースでやったのですが…

モデレート3000m=4’10/km

Mペース3000m=3’55/km

Tペース2000m=3’40/km

で、いずれもダニエルズ的には”適切なはず”の設定ペース(VDOT61.4)から5秒/km前後遅い、VDOT60くらいのスピードで”楽すぎず、苦しすぎない”という感覚の、適度な刺激と言える良い練習になりました。

もちろん日によっては閾値走を3’35/km前後でいけちゃうこともありますし、逆に3’42~3’43/kmくらいが適切と感じることもあります。

(設定ペースが○○/kmだから、何としても設定を守らなきゃ!)

と、ハシルコトを読むような真面目な皆さまは感じていらっしゃるかもですが^^;

ある程度の幅を持たせて、テキトーにやれば良いと思うんですw

あ、もちろん教科書・ダニエルズのランニングフォーミュラには、そんなこと一切書かれてませんよ(笑) 

だから、いい加減な事が言える”コラム”にしてみましたw

でも毎週やってくるスピード練習やロング走などで、苦しみ抜くようなトレーニングは(よっぽどのHENTAIや”鉄人”じゃない限り笑)続かないと思うんです。

手抜き(足抜き?)し過ぎは、また違いますが…

大事なことは何年も何年も怪我なく、疲労をためすぎず、身体を過度なダメージに晒(さら)させ過ぎず、メンタルも崩壊させず、ある程度の強度の練習を毎週ず~っと、淡々と続けることですよね。

それって結局、ダニエルズさんも認めるところだと思うんです。例えば…これとか、

たまによい練習ができることは誰にでもある。しかし、継続性がなければ、実のあるトレーニングとはならない

ダニエルズのランニング・フォーミュラ(第1版)

あるいは、こういう文言の行間から、感じ取れないでしょうか。

強度として望ましいのは、練習目的を達成できる最も負荷の低い強度である。

ダニエルズのランニング・フォーミュラ(第1版)

もし練習でキツすぎる、毎回ペースダウンしてしまう、閾値走20分も走れない、もうやりたくない(笑)など、悩んでいたり継続に難があるような感じであれば…

Mペース以上ならLT練習になるから、大丈夫!

と少し気楽に考えて、多少ペースを落として実施すると良いかなと思います★(一応Mペース前後くらいから乳酸の産出量はグッと増えますし、ダニエルズさん的にもMでの60分間走は20分閾値走の延長線上に設定してますからね)

レベルの高いランナーや、学生の時から陸上部で走っているようなランナーだと”当たり前”に思うようなことであっても、私たちは30歳代・40代・50代、あるいは60代から走り始めた一般市民ランナー。

こういう練習の強度調整でも分からないことが多いし、経験豊富なランナーや学生から走ってる方々とは考え方や、感覚の差なんかもあります。

以下のコラムはハシルコト北海道で私(げん)が書いたものですが、初フルサブ3の陸上部出身ランナーと一般市民ランナーの”感覚の差”、あるあるの記事です^^; 良かったらどうぞ♪

げん

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